若者はなぜ3年で辞めるのか?~年功序列が奪う日本の未来~ (光文社新書) [Kindle]
- 光文社 (2006年9月21日発売)
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感想・レビュー・書評
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30代で閉塞感を感じている1人として、まさにこの本に書かれていることはひしひしと実感できる。むしろ自分の中のもやもやをかなりうまく説明してくれている本だといえよう。多少記述内に偏見が強いところも見受けられるが、全般的にかなりよく日本の情勢を解説している良書だと思われる。ただ1点指摘しておきたいのは、自分の意見ばかりを通そうとしている若者は筋違いだということだ。人間は自己主張と自己抑制のバランスがとれていることが必要で、たしかにいままでの典型的な日本人は自己抑制が強すぎた面はあるだろう。だから会社内でももっと自己主張したり、自分のやりたいこと、生きがいなどを自主的に見つけトライしなければならない。本書を読んで、変に自己主張だけ強くなる若者が多くなることは懸念事項であるが、我慢ばかりを強いられている若者たちはぜひ本書をきっかけに立ち上がろう。別に会社を辞職しないまでも、社内でやりたいことは何か、それを考えてみよう。つべこべいう上司がいたら、本書を机の上においておけばいいでしょう。
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