あまからカルテット [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 図書館の電子書籍で読んでみました。髪を乾かしながら、歯磨きをしながら、短い時間でどんどん読み進められました。

    親友女子4人組が互いのためを思って補い合い、ハプニングを解決していく姿がなんだか清々しかったです。「あなたの周りの5人の平均が、あなた」という言葉を聞いたことがあります。彼女たちのような親友を誇れる関係性は羨ましい限りです。

    やや話が上手くいきすぎなところがありますが、読了後はすっきりとした充実感が得られる作品です。

  • 「ランチのアッコちゃん」が好きだったので、柚木さんの他の小説も読んでみたくなりこちらを読了。女友達っていいなぁと思える作品だった。

  • 私は友人が少なく人付き合いが得意な方ではないが、この本を読み、女の友情っていいなと羨ましくなった。
    生きていれば辛いことや傷つくこともある。そんな時にぜひこの本を読んで欲しい。少しだけ心が前向きになれると思う。

  • 柚木さんの作品は「BUTTER」、「ナイルパーチの女子会」、
    「ランチのアッコちゃん」、「ついでにジェントルメン」などを読んでいますが、女性独特の世界を描いた作品が多かったです。

    その中では女友達の友情が長く続かなかったり、偏りがあったりと
    窮屈な部分が描かれることが多かったですが、
    この作品ではそれが覆されていて、むしろ女友達の友情だって良いものと思わせるものでした。

    同じ学生時代を共にしてそこからずっと友達でいて、
    性格も仕事も違い、既婚していても、独身でいても
    それぞれの置かれた環境が違っていても、
    友達がピンチになった時には仲間同士で救い合って、
    ピンチを切り抜いていっている姿には微笑ましい思いがしました。

    作品中にあった
    「この先どうなるかなんて誰にもわからないよ、
     その時々で頼って頼られて生きていこうよ。
     私達にはそれができる。」
    という言葉がとても印象的で
    こんな友達と出会えたらどんなに心強く生きていけるのかと思ってしまい羨ましく思いました。

    現実にはなかなかこのように上手く女性の友情は維持することが
    難しく、特に結婚して、子育てが始まったりしてしまうと
    家族や家庭が大事になりなってしまい友情を復活するのには難しいと思われがちです。
    けれどこんな友情が続くのであれば子育てが一段落するとまた再開することも難しくはないのかと思うと
    少し希望が湧いてきました。

    普段の生活を送っているとあまり女友達のことを考えている
    ことが少ないですが、この作品を読んだことによって
    また改めて学生時代の友達を思い出してみたり、
    疎遠になっている友達のことを思い出して
    これからの行く末を考えてしまいました。

    テンポ良くサクサクと読めて、
    読了後も爽やかな気分になり元気を貰えた作品でした。
    女性の友情物語も良かったですが、
    ここに登場していくる食べ物の数々の逸話と
    登場人物との絡みも面白かったです。
    表紙にあるお稲荷さんが食べたくなりました。

  • ピアノ講師の咲子
    編集者の薫子
    美容部員の満里子
    料理研究家の由香子

    アラサー4人組は中学時代からの大親友

    恋も仕事もハプニングも4人揃えば百人力!!

    元気が出る1冊

  • とにかく女性4人の友情が最高に素敵!「仕事と恋のチャンスは友情よりも優先するべき。そんなことで壊れる私達じゃないもの」そんなふうに言えてしまうくらいに、お互いを信頼し合っている関係が良いです。

    私も、今はなかなか自由になれずままならない環境だけれど、この本を読んだら久しぶりに友達に会いに行きたくなってしまいました。会いに行こうかな。

  • ストーリー展開もおもしろくて、
    何より、四人の関係がとてもいい。
    尊重しあって、尊敬して、
    時に嫉妬もするけれど、
    心の奥底で信頼できていて。
    困った時に、呼びかけられる
    素敵な仲間。親友。
    ダメなところもわかっていてくれて、
    仕方ないな、と受け入れてくれる。

    理想といえば、それまでだけれど、
    そんな夢のような関係を夢見ながら
    読むことの幸せ。

    四人で一人、でも
    一人でだって頑張れる。

    そんな一節もあるように、
    頼ってはいながらも、
    一人一人が成長していく姿も
    楽しく、嬉しく、頼もしかった。

    読むと元気になる、と勧められて
    読み始めたけれど、
    読み進むごとに、私も誰か
    元気をなくしそうな人に
    勧めたくなった。

  • 楽しく読めるけど、軽くて、できすぎてて、という印象は否めない。4人の友情が、あたたかい。

  • 読みやすかった。
    オムニバスドラマみたい。
    こんな友情も悪くないかな。羨ましい。

  • 性格が全く異なる仲良し女子4人組のドタバタ物語?と読む前は思っていたんです。かなりハートフルな友達思いの素敵なストーリーでした。人によって得なことや苦手なことは様々な。それがバランスよく支えあっている感じが、好きです。1人がピンチの時は、他の3人が助ける。読み進めていく事に目が離せなかったです。最後のストーリーは、ちょっとザッピングみたいな感じで進んで行ったので、かなり新鮮でした。今までもドギマギするシーンは、ありました。ハラハラドキドキもしたし、今で進んだストーリーから生まれた不安や悩みとかも…この現代でも一緒に悩んでいる人に届くんじゃないかなって感じます。
    新しい年を迎えてから、読むのがオススメです!本当に楽しかった。ほっこりしたし、女の友情が素敵でした。

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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