高校時代に登場し、一躍、教室中の話題の中心となった『ロンバケ』と『FOR YOU』。
そして、これを追いかけるように次々と生まれたオシャレなポップスたち。
それらが描いていたのは、俺たちの知らない異世界であった。
クルマの助手席にオンナの子を乗せて走り抜ける都会の夜。
南の島のプールサイドにある白いパラソルの下で楽しむカクテル。
クソガキだった俺たちに、こんなオトナの世界が存在することを教えてくれたのが“シティポップ”であった。
思い出すと気恥ずかしくなる俺たちの思い出とセットで存在した青春の音楽、シティポップがどのようにして作られたのか、あらためて再検証した。