盗まれた細菌/初めての飛行機 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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  • ウェルズの短編集。どれもオチが秀逸。「盗まれた細菌」はこのままバイオテロなるかと思いきや、まさかの。「奇妙な蘭~」も、吸血蘭パニックかと思いきやの死にかかった本人は得意げ。「パイクラフト」はハリーポッターを思い出し、「劇評家」も笑えないコメディで面白い。「失った遺産」「林檎」は少し哀愁を感じる。少し異色の出来にも感じる。「初めての飛行機」とそれに続く「小さな母」はMr.ビーンズばりのドタバタ迷惑コメディ。ウェルズのいろんな面が見られつつも風刺や示唆に富んだ台詞回しが響きます。おもしろかった!

  • 訪問者に「この細菌を水源地にばらまいたら都市が壊滅ですぞ」と見せびらかしたら、盗まれた。追っかけたら犯人は自分で飲んで「もう遅い」/『最初の飛行機』黎明期の貴族趣味。代金と被害補償が半々ぐらいで900ポンドは一億円弱か?かつては狩猟で迷惑を掛けた領主/『小さな母』「初心者には無理」言われた険峩登山を老いた母と共にやり遂げる、帰路は転がって。案内人は置き去り。貴族の業績はそんなもの/『劇評家秘話』言動が大げさで振られた/『紫の茸』酩酊的行動が好結果/その他いずれもWW1前英国貴族支配の最後の残照で没落を暗示

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