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感想・レビュー・書評
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頭の中にニシノユキヒコを思い浮かべながら。
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読了
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【新潮文庫2014夏の100冊28/116】解説を読んでビックリ!私も半分位から太宰の人間失格かよ(-ω-;)って思った(笑)柚木先生の伊藤くんAtoEの伊藤にも似てる。ただ、ニシノさんはどことなく母性をくすぐる憎めない愛らしさがある。結果、女性は怒らず、ニシノさんを可哀想だと思うし心配しつつ自分では背負えないから離れていく。結局、ニシノさんは姉ちゃんを愛してたんだよねー。決して満たされないし、確かめることも出来ないから他の女をかじってみてる感じ。女性では例さんの感覚はわかる。「ちょっといい」の価値判断。
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「すべて」を手にしているようで、一番手にしたいものがすり抜けていく男の愛すべき空しさ、あるいは滑稽さ。
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ニシノくんは、もてる。けれど、なぜかいつもフラれてしまう。彼女たちはニシノくんのどこに惹かれ、どうして去っていくのか。ニシノユキヒコと女性たちをめぐる短編集。
川上弘美は初めて読んだ。恋愛短編集も久しぶり。やっぱり短編集は、どこか物足りないかなぁ。ただ、この本は構成が面白かった。ニシノくんが学生だったり、大人だったりするので。
私にはあまりニシノくんの良さがわからなかったのが残念で…。ニシノくんは女性たちに何を求めていたのだろうか? うーん…。