月刊 たくさんのふしぎ　1997年2月号　古くて新しい椅子～イタリアの家具のしゅうりの話～ (たくさんのふしぎ)

著者 : 中嶋浩郎

• 福音館書店

感想・レビュー・書評

[hakuro22さんの感想 · 2023年4月25日]

月刊
たくさんのふしぎ
発行所：福音館書店
定価680円

通巻143号
1997年2月号
古くて新しい椅子　イタリアの家具のしゅうりの話

文：中嶋浩郎（なかじま　ひろお）翻訳家
絵：パオラ・ボルドリーニ.　　イラストレーター

イラストを描いた方はフィレンツェ生まれ　町の風景の中にベスパが有った。

雑誌：15923-2.
Ｔ10159230683.

[NORISさんの感想 · 2014年3月9日]

2014.2.11市立図書館
物置にしまわれていたボロボロの机と椅子が家具職人さんたちの手で新品同様に生まれ変わるまでを描いた読みもの。イタリアのフィレンツェの町に今もほそぼそと続く職人さんたちの協力も得て、椅子の座面も張り替えて、取り換える木材も年代物、あたらしく作った部品も全体と調和するように加工して、みていてうらやましくなるほどです。
古道具屋さんと骨董屋さんの違いにも触れられています。いい家具を長く大切に使う文化はいいなぁとすなおに思える作品です。
絶版とはもったいない・・・
→奇しくもこの春に傑作集入り。ありがたや、即入手。（2014年４月追記）

著者プロフィール

長野県松本市生まれ。東京大学教育学部卒業。フィレンツェ大学留学。フィレンツェ大学講師を経て現在広島市在住。翻訳家。著書に『フィレンツェ、職人通り』(NTT出版)、『図説 メディチ家』(河出書房新社)など。訳書に『ルネサンスの画家ポントルモの日記』(白水社)、ステファノ・ベンニ『聖女チェレステ団の悪童』(集英社)、ジュンパ・ラヒリ『べつの言葉で』、『わたしのいるところ』(ともに新潮社)などがある。

「2019年 『どこか、安心できる場所で』 で使われていた紹介文から引用しています。」