イリヤの空、UFOの夏 その4 (電撃文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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感想・レビュー・書評

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  • ライトではないな。
    全編通して20年前に読んだ時はスラスラ読めた気がしたけど、身体的に痛い表現や苦しい心情が思いの外に重たかった。
    最後は私的にはバッドエンド寄りの(でもバッドエンドでもない)まあそこしかない落とし所だった。ハッピーエンドではない。

  • 3.2

  • 圧倒的な美しさによる幕引きである。
    セカイ系作品として括られがちなイリヤの空であるが、エヴァンゲリオンなどとは違い、最後まで脇の登場人物までしっかりとスポットライトを当てて描写しきっているところはもっと評価されるべきだなと思った。
    ストーリーの構成として、細かい反復や伏線と回収をしているところも見どころだと思う。
    登場人物がトイレに立つのは分かりやすいが、浅羽が1巻でシェルターで遊んでいたサブマシンガンを4巻では榎本に向けて撃つことになるし、榎本が1巻で子供の頃用務員を怒らせていた話は4巻での担任川口がジャージを貸してくれるところの布石になっている。
    構成の妙を楽しむために再読を強く勧める作品である。

  • ・同じ小説を読んでる?とちょっと疑問に思うくらいに、シリアスな展開になる最終巻。
    ・でも、ここまでも背景に見え隠れしてた不穏さが、ついに前に出てきたという感じで、ストーリーはしっかり繋がってる。
    ・時代感を強く感じる作品だった。

  • 世界の範囲がケータイの電波が届く距離であるのなら、ケータイ以前の世界はキミの声が直接届くとってもとっても狭い範囲であったのだろうし、キミの声が聞こえなくなったら世界は壊れちゃうよね。セカイ系ってそうことなのかな?

  • 精神的、物質的に危うい均衡の上で語られるイリヤと浅羽の逃避行。間違いなく嵐の前の静けさで、その行く手に何が待ち受けているのか想像するだけでもう読むのが苦しかった。でも。読み終わってみれば、なんだろうこの感覚は。切ないしやりきれない話だとは思うが、少しの爽やかさも残っている。世界の真実を知らずにイリヤと浅羽の関係性を追ってみることができたからか。逆にイリヤたちの観点で物語を追っていたら。…それはそれはやりきれない話になっていたのではないかと想像する。

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