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- / ISBN・EAN: 4988013678064
感想・レビュー・書評
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音楽でのし上がろうぜ!的作品と思ってみたら、
ベトナム戦争真っ只中の前線慰安の
契約音楽グループとしてのアボリジニ女性の
実話ベースのお話。
文化や芸能が持つ、人種の垣根を越えた力は
ともすれば火薬やお金の前に
その輝きが失われ力を失ってしまいそうになるけれど、
わずかばかりの勇気と
人の持つちょっとばかりの思いやりの心で
どんな武器よりも強いその人を守る力になる。
人種や民族の違いを憎むのでなく、
己の属する場所を大切にしながら
戦地を音楽と供に巡った描写は我々日本人に
全く現実味がない。
これからの日本はどんな方向に行くのか。
本当に奪い取る外交は必要なのか?
戦地でクスリで平静を何とか保とうとする兵士、
傷ついて虚ろな瞳の兵士、
それらを生み出すことを承知で得られるものが
何なのか、守るものが何なのか、
もっと詰めて話し合わねばならないのじゃないか。
平和なエンドロールを見ながら、
そんな物思いに沈む。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
意外と普通な内容だった。サラッと観られる。
もっとミュージカル寄りなのかと思ったら、後半まさかの戦争ものに様変わりしてて吃驚した。
主人公達が歌を通して女性ボーカルグループへと変わっていく姿は素敵だった。
歌も知っている歌が多く、嬉しかった。 -
1968年、オーストラリアに住むアボリジニのゲイル、シンシア、ジュリーの三姉妹は、カントリーミュージックで町のコンテストに出るが落選してしまう。
コンテストで知り合った自称ミュージシャンのデイヴ、幼い頃に白人家庭へ連れていかれた従姉妹のケイと、ベトナムへアメリカ軍の慰問に訪れるミュージシャンのオーディションに挑戦する。
四人でサファイアズを結成し、デイヴの提案で受けの良いソウルミュージックを歌うことにする。
オーストラリアでアボリジニにこんな差別があったんだ。
歌のシーンが良いので劇場で見たかった映画だなぁ。