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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (251ページ)
感想・レビュー・書評
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「”広く浅く”のビジネス系入門書」が多い中野さんだが、本書は内容が濃い。丁寧に調べて史実を追うだけでなく、私見もしっかり綴られている。
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財閥がどのようにしてできたか、またどのように解体されていったかに興味が出たため手に取った。
財閥といえば多角化。拡大にあたり、政商になったものもそうでないものもいた訳だが、論点はそこではなく、一番重要なのは銀行を設立することだと感じた。系列会社に自ら信用を与えられることの重要性が結果的に非常に大きい。
昨今、様々な業種で会社の統廃合が起こり、3-4社に収斂して行く光景を目にするが、その生き残った会社が銀行を設立する動きがちらほら出始めている。コンビニ業界がわかりやすい例だ。
この流れでフィンテックによりネットネイティブの銀行が出てきているが、店舗を持たないため、ゆくゆくリアル店舗を脅かすことになるだろう。信用を与えられる側になれば、次はどのような動きになるのだろう。
このような経済活動の動きがのちに与える影響も歴史に学ぶことができるのかもしれない。というのが大まかな感想である。
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