物語 財閥の歴史 (祥伝社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「”広く浅く”のビジネス系入門書」が多い中野さんだが、本書は内容が濃い。丁寧に調べて史実を追うだけでなく、私見もしっかり綴られている。

  • 財閥がどのようにしてできたか、またどのように解体されていったかに興味が出たため手に取った。

    財閥といえば多角化。拡大にあたり、政商になったものもそうでないものもいた訳だが、論点はそこではなく、一番重要なのは銀行を設立することだと感じた。系列会社に自ら信用を与えられることの重要性が結果的に非常に大きい。

    昨今、様々な業種で会社の統廃合が起こり、3-4社に収斂して行く光景を目にするが、その生き残った会社が銀行を設立する動きがちらほら出始めている。コンビニ業界がわかりやすい例だ。

    この流れでフィンテックによりネットネイティブの銀行が出てきているが、店舗を持たないため、ゆくゆくリアル店舗を脅かすことになるだろう。信用を与えられる側になれば、次はどのような動きになるのだろう。

    このような経済活動の動きがのちに与える影響も歴史に学ぶことができるのかもしれない。というのが大まかな感想である。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1962年、滋賀県生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。同志社大学嘱託講師。心理学や哲学、美術、歴史、情報技術など幅広い分野で執筆する。
心理学系の著作に『図解 影響力の心理学』『図解 アドラー心理学の「幸せ」が1時間でわかる本』(Gakken)、『マズロー心理学入門』『人間性心理学入門』(アルテ)ほか多数。

「2023年 『図解決定版 勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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