- Amazon.co.jp ・電子書籍 (392ページ)
感想・レビュー・書評
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※暴力及び流血表現を含む作品です。
【印象】
"るいは智を呼ぶ-劇場版-"、みたいなイメージで間違いないです。イメージ。番外編的な位置付け。
豪華客船で主人公"男の娘"率いる超常能力者少女集団VSテロリスト集団の総力戦。
脚本構成並びに表現の点から、お薦めです。
【類別】
小説。
オカルトファンタジー、アクション。ロマンス要素はほぼないです。
【脚本構成】
纏まりよく盛りあがり各人物見せ場あり、ですので、原作に当たるゲーム作品『るいは智を呼ぶ』が好きな人にはぜひお薦めしたいです。
原作を知らない初めての人でも楽しめないことはない、人物の説明がある構成です。
群像劇もしくはグランドホテル方式っぽさがありますけど、あの、多少はあります。というか、単に複数の場所で同時に戦闘等が起きる種のあれです。
なお、第1章の前に第3章の一部が置かれているのは、乱丁ではありません。
【表現】
原作に対し、比較的簡潔で読みやすいものです。
主に一人称視点で叙述されますが主観はあっちにいったりこっちにいったりで自由。
気に入った記述箇所は「自分でサインした死刑執行書の束が、日々積み重なっていく」「復讐とは、奪うものではない。与えるものだ。受難を、苦悩を、絶望を、諦めを、悲嘆を――ありとあらゆる地獄を与える。即ち、相手を生かし続け、全てを奪い続け、苦しめ続ける、終わらない地獄こそが、唯一無二の正しい復讐だよ」「怒りとは、運命を打倒しようとする意志」「さあ、死ね。お前の体は血の詰まったバオバブの実だ!」
【備考】
このレビューはアマゾンKindleストアにて2017年4月15日にダウンロードしたものの鑑賞に拠ります。
ゲーム『るいは智を呼ぶ(VITA、通常版)』のレビューは下記URLです。
http://booklog.jp/users/70x20/archives/1/B00DS5WJBC詳細をみるコメント0件をすべて表示