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感想・レビュー・書評
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武蔵少年が、長年の夢であったマンガ映画の制作を成就させるまでの物語。可愛い絵柄で、他愛ないと言えば他愛ないストーリーではあるものの、
・武蔵&小次郎のライバル友情関係
・マンガ誌で人気者になった武蔵が「それがお前の本当にやりたかったことなのか?」と自問するところ
・お通の献身と欲深ばあさんの改心
など、ぐっとくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マンガ映画製作に情熱を燃やす宮本武蔵と佐々木小次郎のライバル物語。
「少年パック」の編集長・盤台庄助さんは武蔵を高く買って何かと便宜を図ってくれます。
佐々木小次郎も連載を12本も抱える売れっ子になります。
小次郎は少年パックにも連載を持っていたのでしょうか?それはともかく、当時はマンガを連載する雑誌が12も13もあったということなのですね。
1958年から59年にかけて学年をまたいで中一コースから中二コースに連載された作品。
学年誌といえどすごく豪華な連載漫画ですね。
丹波篠山出身で朴訥とした努力型の武蔵と佐々木財閥の御曹司で天才型の小次郎。
努力型の主人公に対し天才型のライバルが登場するのは物語を面白くするためか。
手塚治虫はどう見ても天才型ですが、手塚先生自身は自分は努力型だと思って努力していたのでしょう。
天才が努力をしているのだから、誰もかなうわけがありません。
それはともかく、本作品は吉川英治の『宮本武蔵』を下敷きにしているとか。
『宮本武蔵』を読んだことあれば本作品をもっと面白く味わえるはずです。
名作を生み出すにも深く味わうにも幅広いインプットが必要だということでしょう。
OLDIES 三丁目のブログ
マンガ映画と吉川英治【フィルムは生きている】手塚治虫
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