- Amazon.co.jp ・電子書籍 (255ページ)
感想・レビュー・書評
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生命編と異形編。
生命編の猿田は報われない人だった。(コンキスタドールの侵攻によって)山奥に追われたインカの人々がクローン技術を極めたという設定が面白い。古代インカの人々に火の鳥が手を貸し、鳥の子を与えることで知恵を授けたということなんだな。ゴキブリによって死んでしまうロボット化した老人が恐ろしい。
作中の未来では人なんか増やしてどうするんだという意見が出るが(この頃のSFにおける未来は人口が増え続けるという前提のものが多い)、今なら少子化で労働力不足が問題になってるので、クローン人間を作って労働力増やそうってなりそう。殺すのは勿体ないw
異形編は短いながらインパクト強い話。
人を斬り殺したことで、あらゆる生命を癒やし続ける運命の中に閉じ込められる。「本来の、女性としての自分に戻りたい」という私欲のために(人がもっと死ぬというのは自己正当化の言い訳に見える)尼僧を斬った左近ノ介が、八百比丘尼として悟りを開いていく。それでも運命の輪から出られないのは哀しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生命編のクローンの話は面白かった。
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生命編 猿田、青居、ジェネ,異形編 八百比丘尼
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生命編は秀逸なストーリー展開で面白い。