風の谷のナウシカ [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
4.27
  • (60)
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  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 324
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241753090

感想・レビュー・書評

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  • 宮崎アニメの原点。今更、レビューを書くまでもない名作。
    映画で終わりではないので、その後が気になる人は、マンガ買う事。(まだ、売っているか不明)

  • 【世界中で称賛され続ける日本アニメの傑作】

    さあ、今回は超メジャーな作品をご紹介しちゃうので・・・天邪鬼な私らしくないよね??

    あはは・・・確かに彼女からも”むうちゃんらしくないよ?”って言われましたっ(笑)

    でも・・・いいんですっ!!

    新鮮な具材を捏ね繰り回した最高のフランス料理でも毎日食べ続けると飽きちゃうモノで・・・たまにはさらっとノドゴシが良いお蕎麦が食べたくなるよね??

    えへへ・・・そんな感じなのでさらっとツルっと爽やかに・・・って、書いてる本人が爽やかじゃないからそんな文章を書ける自信が全くないぞっ(笑)

    でも、ま、いっか~・・・自分らしく適当にって事で(笑)

    それじゃあ、巨神兵並に世界を滅ぼそうとしている皆さん、焼き払う準備はできてますかぁ~・・・では、いきますよぉ~!!

    【本文】
    唐突ですがここで皆さんに質問ですっ!!
    海外で熱烈な支持を受け続けている有名な日本作品って・・・何なのかわかりますか??

    例として・・・
    黒澤監督作品、北野たけし監督作品等、リング等のホラー、ドラゴンボール、ポケモン、エヴァンゲリオンやロボテック(マクロスとトランスフォーマー、モスピーダやサザンクロスなどの話をごちゃ混ぜにした作品)、ドラえもんやプリキュアなどのTVアニメが有名で・・・他にも沢山ありますよね!!

    実は海外では上記以外で公開から全年齢層に圧倒的に支持され続けている作品があります。

    それが今回おススメする1984年に宮崎駿監督により製作、公開され、自然との共存を強く訴えて未だに多くの熱烈な支持を受け続ける名作の『風の谷のナウシカ』で・・・腐海と言われる猛毒の樹海に住環境を脅かされる人間達のドラマを描いたSFアニメ作品なのです!!

    と、内容はここまでで・・・詳細は例によって皆さんの素敵なレビューを参照してねっ!!

    でもこれだけじゃ寂しいでしょ??
    本当は予告編をここで添付しようかとも思ったけどこんな超有名作品・・・知らない人はいないと思うので天邪鬼ぶりを発揮して久石譲さんの武道館コンサートの模様をどうぞ!!

    【Youtube ”ナウシカOST”】
    https://www.youtube.com/watch?v=g06V-uROQ64

    聴いているだけで映画のワンシーンが目の前に浮かんでくる素晴らしい曲調で・・・宮崎駿監督作品の久石譲さんと押井守監督作品の川井憲治さん・・・このお二人は現在の日本の音楽業界で正しくトップに君臨する天才だと思うのです!!

    そんな事を言ってもやっぱり観ていない方にとっては予告編って大事だよね・・・なので本当は”ある理由により”添付したくないけど・・・まあ、その理由って予告編を一度見れば誰でもわかる事で・・・できれば視聴する際は3分20秒まで音量をOFFに、もしくは耳を塞いでおいてくれると本編の印象を壊さずに済むかもね(笑)

    【Youtube ”予告編”】
    https://www.youtube.com/watch?v=rjWxj1uf3Lo

    ここで視聴済みの方向けにさらっと暴走しちゃうんだけど・・・ナウシカってさ、最初の腐海でのシーンでメーヴェに乗って銭形のとっつぁん・・・じゃなかった、ユパを助けに行くけど、そのメーヴェに乗った後ろからのシーンで”下着を履いてない”って、みんな驚かなかった??

    あはは・・・正直、子供の頃は恥ずかしさのあまり詳細に見る事などできず初見の印象だけでずっと履いてないって思ってたので・・・結構、長い間、そのシーンだけはわざと見ないようにしてたりして?(笑)

    そんなちょいとエッチな印象を受けるナウシカって宮崎駿監督の印象に合わないっていうか・・・もし宮崎監督なら他作品のように見えないようにするか、見えても問題が無いような『ラピュタ』のドーラが履いてる、あのボンボンみたいなズボン?あれってなんていうのかな?それを履かせると思うんだよね!!

    それが長らく疑問だったんだけど・・・つい最近、疑問が解けました!!

    その理由って、あの”エヴァ”を生み出した庵野監督が関わってたって・・・あ~~~っ、あのエロ監督なら納得って(笑)

    で、話は変わるけど、あのメーヴェってグライダーがスッゴク格好いいよね??

    なんと・・・実際に作っちゃった方がいるそうです・・・しかも日本で!!
    【Youtube ”実機メーヴェのテストフライト”】
    https://www.youtube.com/watch?v=g-xh1Uo-KOY

    主翼だけの無尾翼機なので横風に大変弱く、安定性に欠けるけど・・・航空局から200m上空までの飛行許可が出たって・・・凄い事だよね!!

    でね、話は作品に戻るけど・・・人類が生存し続けていく為には人に害を成す腐海を焼き払い、少しでも生存領域を広げなくてはならない、って、もし作品の世界が現実ならば誰でもそう思うよね??

    でもナウシカは違うんだよね!!

    彼女は腐海と共存する事を選び、そして腐海の本当の存在理由を知り、命を懸けて腐海を守っていこうとしてて・・・こうした主人公の行動って、例えそれが正しいとしても、多種多様の考えが許容される民主主義によって構成された現代社会においても理解されずに異端の考えと捉えられ、非難を浴びる結果になっちゃう!!

    どちらが人として正しいのか、なんて、思う時もあるけど・・・今の気分は”なるようにしかならないんじゃないの?”で・・・終了(笑)

    まあ、究極の場面において逃げてしまうのか、それとも逃げずに向き合うのかで人としての価値が決まると思うけど・・・それはその時にでも適当に考えましょっ(笑)

    あはは・・・この相反する、いい加減な適当さと面倒臭い性格が共存してるのが正しく天邪鬼っ(笑)

    そんな本作はやはり宮崎駿監督作品だけあって問題シーンなど無く、全ての方が心から楽しく視聴できる作品だけど・・・でもでもでもでもでもでもでも予告編(テーマ曲)の安田成美さんだけは大きく駄目ぇ~~~~っ!!

    あはは・・・みんなもこれ以上、安田成美さんの黒歴史を掘り返さないであげてねっ(笑)

    いつまで経っても色褪せない傑作だと思う・・・むう達でした!!

  • 舞台は「火の7日間」といわれる最終戦争で現代文明が滅び去った1000年後の地球。風の谷に暮らすナウシカは、「風の谷」に暮らしながら、人々が忌み嫌う巨大な蟲・王蟲(オーム)とも心を通わせ、有害な瘴気覆われ巨大な蟲たちの住む森「腐海」の謎を解き明かそうとしていた。
    そんなある日、「風の谷」に巨大な輸送機が墜落、ほどなく西方のトルメキア王国の軍隊が侵攻してくる。
    墜落した輸送機の積荷は、「火の7日間」で世界を焼き尽くしたという最終兵器「巨神兵」であった。そして、少女ナウシカの愛が奇跡を呼ぶ…。 
    宮崎駿の原作コミック3巻までを映画化したアニメ映画。
    猛々しさと優しさを併せ持つナウシカという新しいタイプのヒロイン、剣士であり真理を追い求めるユパなどの魅力的なキャラクター、自然と文明の対立という重厚なテーマ、疾走感溢れるアクションは良かったけど、クシャナのキャラクター改変や自然と文明の対立という重厚なテーマの掘り下げ方不足は後年宮崎駿さんが「もののけ姫」で不満解消するほど引っ掛かっていたぐらいの欠点があるし、後半の構成が荒かったりする映画。
    だけどこの映画があってスタジオジブリに繋がることを考えると、宮崎アニメファンなら一見の価値がある映画。

  •  もう何十回と観てるけど、飽きないなあ。大好きな作品です。

  • 菌類によるバイオレメディエーションについてきのこ関連の話を読んで考えている時に唐突に見たくなった『風の谷のナウシカ』(宮崎駿)。

    これを見るまで始めの方に登場する【自らの体を暴発させて防止を飛ばす菌類シーン】ばっかり脳内再生されちゃって、落ち着かせるには見るしかない!と思ったら次第。

    『もののけ姫』にしろ『風の谷のナウシカ』にしろ、

    こんなに人類と自然との共生関係や世界平和を訴えるアニメってそうないよなぁ…。

    今『図解でわかるカーボンニュートラル ~脱炭素を実現するクリーンエネルギーシステム 』(一般財団法人エネルギー総合工学研究所)を読んでいるのですが、

    何だか似たようなものを感じるなぁ。

    違いといえば、ナウシカともののけは神がかった何かが全てを解決するという事かしら。

    2050年までに掲げられた温室効果ガス削減量の対策でいろんなものが出ているけど、

    このくらいの時代って今とガラッと変わってんのかなぁ。

    CO2を燃料とする時代が来たりすんのかなぁ…。

    ……とボンヤリ考えたけど、

    先の未来すぎて…。

    でもそういう事をいろんな国に「私たちはこういう取り組みをしますよ」ってCOP26で2021年に言ってたんだなぁ…。

    すんごいなぁ。

  • TVにて

  • ナウシカは、ジブリのなかで一番好き。
    蟲に話しかけちゃうナウシカは、一歩引いて見るとかなり怖いけど、そこは気にしたらアカンのです。

    環境破壊について、いろいろと考えさせられる作品。何度でも観たくて、今回DVDを買いました。

  • ナウシカのようにまっすぐ育ちたい。まっすぐ走っているつもりが曲がっていたりする。

  • 風の谷のナウシカ 1984

    『風の谷のナウシカ』(かぜのたにのナウシカ)は1984年に公開されたトップクラフト制作の日本のアニメーション映画。宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作。1982年に『アニメージュ』に連載していた宮崎の同名漫画(『風の谷のナウシカ』)を原作とする。原作の単行本全7巻から見ると、序盤に当たる2巻目の途中まで連載された時点での作品で、内容も2巻66ページまでの映像化。映画公開後に連載を再開した漫画とは内容が異なる(後述)。キャッチコピーは「少女の愛が奇跡を呼んだ」。同時上映は「名探偵ホームズ」「青い紅玉(ルビー)の巻」「海底の財宝の巻」。

    アニメージュを発行する徳間書店と広告代理店の博報堂による製作委員会方式で映画化され、宮崎自身が監督・脚本を手がけた。高畑勲・鈴木敏夫・久石譲ら、のちのスタジオジブリ作品を支えるスタッフが顔を揃えている。

    あらすじ
    「火の七日間」という最終戦争によって、巨大産業文明が崩壊してから千年後の地球。荒廃し砂漠化した大地は錆とセラミック片に覆われ、「腐海」という有毒の瘴気 (しょうき) (ガス) を発する菌類の森が徐々に拡大していた。瘴気と腐海に棲む昆虫に似た巨大な蟲 (むし) 達に脅かされ、わずかに生き延びた人類は衰退の一途を辿っていた。

    辺境にある小国風の谷は海から常に吹く風によって森の毒から守られ、民は慎ましやかに農耕生活を送っていた。ある日、族長ジルの娘であるナウシカは、飛行具・メーヴェに乗り腐海を散策していた所、蟲封じ (鏑弾 (かぶらだま) (音を出す銃弾) ) の銃声を聞く。王蟲 (オーム[6][7]) に追いかけられた1人の男が、森の奥に行く様子を確認したナウシカは、狼煙弾 (煙を出す銃弾) で男に逃げ道を教え、光弾 (ひかりだま[注 4]) (閃光弾) と蟲笛 (むしぶえ) を使い王蟲の怒りを鎮め、男を救う。男は、腐海の謎を解く為の旅を続けていたナウシカの師、ユパ・ミラルダだった。

    ユパは、ナウシカが一人前の風使いになり、人々から恐れられている蟲とも心を通わせる優しい少女に成長していた事に驚きつつも、互いの久々の再会を喜ぶ。谷の民がユパの帰還を祝った夜、ナウシカは大ババから「その者、青き衣をまといて金色(こんじき)の野に降り立つべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を青き清浄の地に導かん」という、風の谷の古い言い伝えを聞く。

    夜明け前、大国トルメキアの大型船 (大型輸送機) が風の谷に飛来する。ナウシカは誘導を試みるが、船は腐海に入り蟲を殺した為、蟲に襲われ制御を失っており、海際の崖に墜落する。ナウシカは燃える大型船からペジテ市の王女ラステルと名乗る少女を救い出すが、ラステルは「積荷を燃やして」と言い残し息絶える。翌朝、船の残骸から巨大な繭のような物体が燃え残っているのが見つかる。犠牲者の埋葬や谷に飛び散った胞子の焼却作業で谷が慌ただしくなる中、トルメキア軍司令官である皇女クシャナが率いる輸送機・バカガラス及び戦闘機・コルベットの編隊が、大型船回収の為谷へ来襲し城を制圧する。その過程で病床のジルは銃殺され、怒りに我を忘れたナウシカは数名の敵兵を殺害した所でユパに制止される。相手に逆らう余地はなく、谷はクシャナの支配下に置かれる事となる。

    巨大な繭は「火の七日間」で世界を滅ぼしたとされる巨神兵の胚であり、ペジテ市の地下から発掘され、トルメキアに奪われた物であった。クシャナ達は本国へ運ぶつもりだった巨神兵の輸送を諦め、谷で完成させる方針を固める。翌日、ペジテ市に戻るクシャナは、ナウシカとミトを含む数名の城オジと呼ばれる老従者を人質として伴う。だがその途中、腐海上空でペジテのガンシップが一行を急襲し、編隊は壊滅的打撃を受ける。クシャナとナウシカの輸送機も被弾し、城オジ達が乗る風の谷の貨物グライダー・バージのワイヤーが切れ腐海へ降下していく。ナウシカとミトは戦利品として輸送されていた風の谷のガンシップでクシャナと共に脱出し、バージの救出に向かう。腐海の湖に着水した一行は大量の王蟲に包囲されるが、ナウシカは怯える一同をなだめ、王蟲と心を通わせようとする。

    ナウシカは王蟲から、コルベットに撃墜されたペジテのガンシップのパイロットが、生きて腐海をさ迷っている事を知らされる[12]。ナウシカは「1時間後に戻らなければ谷に帰れ」と一同に言い残し、単身メーヴェでパイロットの救出に向かう。ナウシカは地蟲[11] (じむし) と翅蟲 (はむし[11]) に襲われるパイロットの少年を救い出すが、翅蟲と接触して姿勢を崩し、墜落する。少年やメーヴェと共に流砂に飲み込まれ、腐海の底に落ちたナウシカは、過去に心を通わせた王蟲の幼生 (赤ん坊[13]) が大人達に捕まった時の夢を見る。夢から覚めたナウシカは、腐海の底の清浄な水と砂が、城の地下で父や谷の民の病気の治療法を探す為、自身が腐海植物の栽培に使った井戸水及び井戸の底の砂と同じだと知り、腐海が毒素に満ちた大地を浄化する為に存在しているという確信を抱く。そして先程助けた少年―ぺジテのアスベルと再会し、彼が大型船の墜落事故で死去した少女ラステルの双子の兄だと知る。

    翌朝[14]、一路アスベルの故郷であるぺジテ市へ向かった二人であったが、街は大量の蟲の死骸に覆われ破壊されていた。トルメキア軍と蟲の激戦の跡や、アスベルが以前聞いた報復計画から、ぺジテ市に残留していたトルメキア軍打倒の為、ぺジテ市民が蟲を利用して街ごと襲わせていた事を二人は悟る。愕然とし憤るアスベルをよそに、巨神兵の胚が風の谷にある事を突き止めたペジテ市長は、王蟲の群を誘導して谷を襲わせ、トルメキア軍の全滅及び巨神兵奪還の計画を立てていた。ナウシカはその非道な作戦に憤り、計画を中止するよう訴える。しかし訴えは聞き入れられず、谷へ知らせに戻ろうとしたナウシカは、ぺジテ市民が乗る貨物飛行艇・ブリッグの一室に監禁されてしまう。

    風の谷に戻って来た城オジ達は、谷と腐海の間の酸の湖岸にある宇宙船の残骸の中でユパに仔細を報告し、ユパはナウシカ救出の為ミトの操縦するガンシップで旅立つ。一方谷では、残留していた胞子が森の木々に付着してしまい、瘴気を吐き始めるという一大事が起きていた。谷を守る為に森を焼き払わざるを得なくなった事で、谷の民の怒りは頂点に達し、暴動が発生する。廃宇宙船に監禁されていたクシャナは縄を切り脱出し、トルメキア軍と合流する。谷の民は廃宇宙船の中に立て籠り、ナウシカを待つ。

    ナウシカは、ブリッグに乗るラステルの母及びペジテの少女の協力により、少女が身代わりになる事で監禁部屋を脱出する。しかし、コルベットが来襲し、乗り込んできたトルメキア兵にたちまち船内は制圧されていく。脱出をためらうナウシカだったが、アスベルによってメーヴェごと空中へ押し出され、迷いを振り切るように谷へと向かう。コルベットはブリッグから離脱してメーヴェを追うが、ガンシップが駆けつけ、コルベットを粉砕する。ブリッグに飛び移ったユパによって船内の争乱は鎮圧され、ナウシカは谷へ危機を知らせるべく急行する。一方、廃宇宙船と対じする谷のトルメキア軍の中で、クシャナはナウシカの帰還を期待し、総攻撃をわずかに遅らせるのであった。

    夜、ナウシカ達は怒り狂って谷へ向かい砂漠を暴走する王蟲の群と、群を谷へ導く為に傷つけた王蟲の子を吊り下げ、酸の湖上を飛ぶペジテの浮揚装置・飛行ガメを発見する。ナウシカは子を群に帰す為、一人メーヴェに乗り移って飛行ガメへ捨て身の接近を敢行し、酸の湖の中州へ墜落させる。ミトが皆に王蟲の襲来を知らせる。怯える子に寄り添いながら群を待つナウシカだったが、湖に向かう群は谷からのトルメキア軍の攻撃によって怒りに我を忘れ、湖の横を通り過ぎて谷へと突き進んでいく。ナウシカは中州に落ちた飛行ガメのパイロット達を銃で脅し、自分と子を群の先に運ぶよう命じる。

    程なくして王蟲の群が谷に近づき、刻一刻と破滅の時が近づいて来る。クシャナは不完全な状態で巨神兵を無理やり孵化させて王蟲のせん滅を試みるが、既に腐り始めていた巨神兵の肉体は自らの攻撃の反動に耐え切れず、2発の光線を放つとどろどろに溶け落ちていった。その時、王蟲の子とナウシカを吊り下げた飛行ガメが王蟲の群の正面に現れ、二人を降ろし去っていく。静かな眼差しで群を見つめるナウシカは、群の突進を受けて弾き飛ばされてしまう。廃宇宙船に群が突進し崩壊し始めた時、王蟲の眼の攻撃色が消えていき、動きが止まる。身をもって谷を守ったナウシカの姿に人々が泣き崩れる中、ナウシカを囲むように集まった王蟲達は、子を群に帰してくれた彼女に感謝し、彼女の遺体を触手によって宙に持ち上げていく。朝日が昇る中、蘇り目を覚ましたナウシカは、王蟲達の金色の触手に支えられながら歩き出す。さながらその姿は、青き衣の者の伝説を体現したかのようであった。

    谷に集まった王蟲達は森へ帰っていった。クシャナ達トルメキア兵は谷から去り、ナウシカとアスベル、谷の大人達はペジテの大人達と共に風車を使う井戸を作り、両方の子供達は植林をする。その後ナウシカは、アスベルと共に腐海の底に初めて向かうユパを見送る。腐海の底に落ちたナウシカのヘルメットの脇で、こぼれ落ちたチコの実から若木が芽生える描写の後、物語は幕を閉じる。


    テレビ放送
    日本テレビでの初回放送は、1985年4月6日(土曜日)。19時30分-21時50分に特別枠を設けて、ノーカットで放送した]。日本テレビ系列の『金曜ロードショー』では、ほぼ2年に1度の割合で放送されており、放送回数は当枠最多の19回を数える。2013年12月27日放送分では、石丸博也による副音声による解説放送も行われた。

    1 1985年4月6日(土) 16.5%
    2 1986年7月25日(金)16.4%
    3 1988年7月22日(金)17.5%
    4 1990年9月28日(金)18.2%
    5 1992年7月17日(金)21.4%
    6 1994年3月25日(金)16.6%
    7 1996年3月8日(金) 19.3%
    8 1997年7月4日(金) 19.0%
    9 2000年2月11日(金) 23.3%
    10 2002年1月11日(金) 19.8%
    11 2004年1月16日(金)19.4%
    12 2006年2月3日(金) 15.3%
    13 2008年6月6日(金) 15.3%
    14 2010年2月19日(金)17.5%
    15 2012年5月11日(金) 14.6%
    16 2013年 12月27日(金)12.9%
    17 2017年1月13日(金)12.7%
    18 2019年1月4日(金) 10.4%
    19 2020年 12月25日(金)10.2%
    20 2023年 7月7日(金)

    『風の谷のナウシカ』の心に響く名言集
    【名言①】「また村がひとつ死んだ。いこう、ここもじき腐海に沈む。」/ユパ
    【名言②】「ほら、怖くない。」/ナウシカ
    【名言③】「我々人間はこのまま腐海にのまれて滅びるよう定められた種族なのか。それを見きわめたいのだ。」/ユパ
    【名言④】「私、自分が怖い。憎しみにかられて何をするかわからない。もうだれも殺したくないのに。」/ナウシカ
    【名言⑤】「あなたは何をおびえているの。まるで迷子のキツネリスのように。」/ナウシカ
    【名言⑥】「うだつの上がらない平民出にやっと巡ってきた幸運か、それとも破滅の罠か。」/クロトワ
    【ナウシカ名言⑦】「頼む、行ってくれ!僕らのために行ってくれ!」/アスベル
    【名言⑧】「わしらの姫様はこの手を好きだと言うてくれる。働き者のきれいな手だと言うてくれましたわい。」/ゴル
    【ナウシカ名言⑨】「しょせん血塗られた道だ。」/クシャナ
    【名言⑩】「ごめんね。許してなんて言えないよね。ひどすぎるよね。」/ナウシカ


    以上のようにWikipediaで紹介される宮崎駿作品映画。
    あまりに有名である。
    TVで放送される度に見てしまう。
    天空の城ラピュタなどもそうだけれど、何度も見るに値する。
    古典になるべき資格を持つ映像作品なのだと痛感する。
    10年ほど前だったか、原作マンガを読む機会があり、この作品の続きともいうべき内容だった。しかし、あまりに内容が深く、またナウシカ本人も最後は映画のような純粋な優しい少女、王女という感じではなくなるほどだった。
    この1984年の映画は純粋まっすぐなナウシカで良かった。
    巨神兵も裁定者としてではなく核兵器を連想させるもので良いと思う。
    原作はあまりに重く、単純な善悪の話ですらない。
    ラストシーンでナウシカが復活する場面は激しい議論の末に決まったようだ。
    でもこの終わり方で良かった。
    映画で表現する場合、内容の多い原作はどこかで映画向きに変えないと良い映画作品にならないものだ。

    2023/07/16(日)記述

  • 金曜ロードショージブリ展を見た直後のタイミングでテレビ放映していたため視聴。前回見てから随分時間が経っていたこともあり新鮮な気持ちで観れた。
    自然への敬意や生命へのリスペクトをとても感じる作品だと思う。あとは真っ直ぐな志とか勇気とか。

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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