英語を学べばバカになる~グローバル思考という妄想~ (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • タイトル通りに読んで、「英語を学べば学ぶほど、あなたはバカになるのだからやめなさい」と安易に理解することなかれ。

    この著者が言いたいのは、「それさえやっておけばなんとかなるものなど、存在しない」というメッセージであり、この本が発売された2005年と現代を比べると、英語教育に対する熱はますます加速しているように思えます。


    『英語さえできれば、きっと国際的に活躍できるだろう、と言う発想は、幻想でしかない。英語以前に知能や技能が必要。』
    何のために英語を学ぶのか。英語そのものになにかを期待しても意味がないのであって、「英語を学ぶことで、何をしたいのか。」を改めて考えてみる。


    もしかしたらその目的のためには、英語が必要ではないのかもしれません。


    目下、英語学習中の身としては、反論を述べるどころか、確かにそうだ、と頷く箇所が多くありました。

  • もうちょっと言語学的なアプローチが欲しかったが、言っていることは下記の二つ。
    ・アメリカの時代はもう終わり
    ・ヨーロッパとアメリカは違う
    だから、英語を学んでもしょうがないよということ。
    全面的に賛成というわけではないが、一部賛成かな。

    日本にずっといるならば英語を学必要はないだろう。
    英語を学ぶ暇があるならなにか専門性を身に着けろというのはそう。
    多少の英語は旅行では必要かもしれないけど、まぁどうにかなるものだ。

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著者プロフィール

1961年大阪市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退(教育社会学)。京都大学教育学部助手を経て現在帝塚山学院大学教授(社会学)。主な専攻分野は、社会学理論、現代社会論、民主主義研究。主な著書に『禁断の思考:社会学という非常識な世界』(八千代出版)、『民主主義という錯覚』(PHP研究所)、『社会主義の誤解を解く』『日本語の宿命』『日本とフランス 二つの民主主義』(以上、光文社新書)、『政治家・橋下徹に成果なし。』(牧野出版)、『ブラック・デモクラシー』(共著、晶文社)など。

「2017年 『「文明の衝突」はなぜ起きたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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