モルヒネ (祥伝社文庫) [Kindle]

著者 : 安達千夏

• 祥伝社 (2006年7月19日発売)

感想・レビュー・書評

[モリタコウセイさんの感想 · 2024年3月30日]

モルヒネは、ベンジルイソキノリン型アルカロイドの一種で、チロシンから生合成されるオピオイド系の化合物である。ケシを原料とする。脳内や脊髄に作用し、痛みを脳に伝える神経の活動を抑制し、鎮痛作用を示す。 きわめて強力な鎮痛作用を持ち、日本では薬機法に定められた、重要な処方箋医薬品である。
この小説にピッタリのタイトル。薬にも毒にもなる。

[ゆばさんの感想 · 2024年3月18日]

生きる意味、ということについて深く考えさせられる作品。結局何が答えなのかはわからないけど、それぞれの生き方、あるいは死に方を選ぶ権利があるのかなと思った。

[averygoodmanさんの感想 · 2023年7月8日]

非常に醒めた、やるせなさを持った作品。自分にとって何も得るものがないように思える。ただ、あらためて読み直してみると、今回は感じ取れなかった何かが分かるような気も漠然とする。

[ウルカヌス帝の読書垢さんの感想 · 2022年3月12日]

モルヒネ・・・・それは強力な鎮痛作用を持ち、日本では薬機法に定められた、重要な処方箋医薬品(Wikipedia参照)
姉を亡くし医師になった主人公の前に元恋人が末期癌患者として現れるという。

題材が題材だけに常時暗いテンションで話は進んでいくし非常にデリケートな問題ゆえ読んでいて考えさせられる部分もある。
終末期治療には正解はないと感じる。本当に難しい問題だ。