性犯罪者の頭の中 [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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  • 性犯罪者の頭の中。鈴木伸元先生の著書。犯罪は許されないこと。性犯罪が許されないのも当たり前のこと。でも性犯罪者の頭の中は性犯罪者本人にしかわからないし性犯罪者の頭の中は性犯罪者本人でもわからないかもしれない。性犯罪者の頭の中を解明しようだなんて思い上がりなのかも。性犯罪は絶対に許さない性犯罪者は絶対に許さないという気持ちを社会全体で強める。性犯罪になりそうなところを見かけたら勇気を持って行動を起こす助けを呼ぶ。そうすることでしか性犯罪はなくならないのかも。

  • それにしても日々のストレスや何にかしらが「女性を脅かす」方に行ってしまうの有害すぎる

  • <要約>
    一般的に性犯罪者の動機は性欲だと思われているが、社会的抑圧によるストレスが弱者に向かった行動と考えられる。より弱い立場の女性や子供を支配することで達成感を感じるようだ。
    多くの場合、性犯罪者の認知は歪んでおり、被害者の気持ちを想像することができない。犯罪とさえ認識できていないこともある。犯罪を繰り返すことで手口が巧妙化することを「スキルアップ」と表現する犯罪者もいた。

    <アンダーライン>
    ★★事件に至る爆発は、一種の自殺でもあったと思います。
    死ぬくらいなら好きなことをやってやろうと思ったのです。
    ★★★性犯罪は「ムラムラしてではなく、「計画的」がほとんど

    ★★★★★
    アルコール依存症の人は、のどが渇いたから酒を飲むのではない。酒を飲んで嫌なことを忘れたり、強気になって他人に言いたいことを言えるようになったりしたいから飲むのである。万引きを繰り返す人も、お金がなくて仕方なくその商品を盗むのではない。親を困らせたい、スリルを味わいたい、万引きのスキルを自慢したいなど「多様な動機」がそこに存在しているのだ。

    ★★★★★
    自分のことを客観的に分析できる人間だからこそ、抜け出せないのだと思います。自分はもっとできる人間のはずだ、もっとちゃんとした生活ができるはずだ、という思いが自分を支配しています。現実には思い通りにならないことばかりで、そのギャップをどうにも解消できなくて、性犯罪に向かってしまうのではないかと思います

    ★★★★アスペルガー症候群の非行事例でじゃ、「もともと相手の合意を得ることに関心がない。つまり"相手の合意”という事象を理解しない、というところに問題があったことがわかる
    ★★★階級社会で、性犯罪は、加害者と被害者の身分関係によって「犯罪」として扱われるかどうかが決まっていた、と推測できるのだ。
    ★★★読者には、なぜ性犯罪者がそこまでして犯行に至るのか、理解できない部分も多いだろう。だが性犯罪者は、普通のひとが「壁」と感じるものを「壁」と思っていない。誤った思考が彼らの行動を支配しているからだ。

    ★★★★★
    (消えた天使)事件の背後に浮かび上がってくるのは、元性犯罪者の情報公開がもたらす、負の側面だ。それは、インターネットを通じて、性犯罪者たちが互いの居場所などを知ることができ、そこから情報交換をしてつながりを深めていたというくだりだ。
    ★★★★★
    映画は、フィクションという形を借りることで、元性犯罪者を監視する監査官の労力や難しさといった現実だけでなく、性犯罪の前科に関する情報公開が仇になるという側面を描き出している。

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著者プロフィール

1996年東京大学教養学部卒業。同年NHK入局。報道局、スペシャル番組センターなどを経て、現在報道局報道番組センター社会番組部チーフ・プロデューサー。「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」などを担当。ギャラクシー賞奨励賞を2度受賞。著書に『新聞消滅大国アメリカ』『加害者家族』『性犯罪者の頭の中』(いずれも幻冬舎新書)がある。

「2015年 『反骨の知将 帝国陸軍少将・小沼治夫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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