本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (220ページ)
感想・レビュー・書評
-
民主政治における権限のあり方を諸外国と比較して日本政治の統治構造を多角的に点検する。
地方と中央との関係、政治家と官僚との関係、政党の役割、また、政権交代が殆ど起きないという日本の特殊性からも統治を考える。
が、残念ながら、2007年に書かれており、その後、マニフェスト選挙は定着せず、野党が分裂し、著者の言う、有権者による選挙を通しての政治家、政党の選択が、政権選択、首相選択という形にならず、議院内閣制を生かした民意の反映がなされていない現状である。
長年、国際化が進んだにも関わらず、各国の政治体制を説明した新書なりが無い事に不満であったが、この本で簡単な概要を知ることができた。
また、本書から学んだ事は、議院内閣制は、憲法改正などを経ずとも、動的に変化する事である。
日本も含め各国の議会と行政の力関係も歴史と共に大きく変わって行っている。
読売・吉野作造賞、サントリー学芸賞ダブル受賞作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示