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感想・レビュー・書評
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ルネサンスは、アジアとの東方貿易によって生み出された富を元手にイタリアで始まった文化の復興運動である。
人文主義=ヒューマニズムとは、端的に言えば古典文化の復興に向かう精神である。
ルネサンスとは商人的合理主義的な精神によって育まれたものである。
ルネサンスはより豊かな生活を享受しようとする欲求を人々よ間に芽生えさせ、ルネサンス期の人々の間に生まれたエネルギーはヨーロッパ外への進出の原動力となった。
大航海時代はヨーロッパの経済を豊かにし、アジアに対する劣等感を捨てさせる結果家となった。
ルネサンスにより生まれた合理的精神は、堕落したカトリック教会に対する批判を生み、宗教改革が始まった。
中世ヨーロッパにおいては激しい宗教対立や宗教戦争がたびたび起こった。
政治の世界において宗教の比重が高かったのが中世ヨーロッパであるが、ルネサンス的合理的精神は宗教の影響力を弱体化させ、政治が宗教以外の原理に基づいて運営されるようになる。
ユグノー戦争やオランダ独立戦争、三十年戦争などを経て宗教戦争は終焉し、ヨーロッパに近代的な絶対主義的国家が作られるようになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ルネサンスと宗教改革・大航海時代(本書では地理上の発見)を扱う。前者と後者で著者が違う。ルネサンスの方は独断と偏見で語るルネサンス史といった感じで筆が随分と軽快な印象。宗教改革・大航海時代は堅実でわかりやすい記述。こちらの方が個人的には好印象。
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