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感想・レビュー・書評
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本書は、17〜18世紀のヨーロッパ史を、絶対君主の登場やヨーロッパ諸国の覇権争いという視点から描いた概説書である。
特に印象に残ったのは、太陽王と呼ばれたルイ14世により繁栄したブルボン・フランスと、2つの市民革命によって王権を制限して商工業発展の基盤を固めたイギリスの対比である。
フランスを含むヨーロッパの多くの国では絶対君主の黄金時代を迎えようとしていたその時に、イギリスでは王権を制限する革命是認の思想が当然のものとして捉えられていたのだ。
この時期のヨーロッパ史は、絶対君主制と立憲君主制という古きものと新しきものの抗争のドラマとして展開したのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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