預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている (講談社+α新書) [Kindle]

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  • 投資の基本的知識の習得にも役立つが、何よりも中野氏がセゾン投信を立ち上げたストーリーが興味深い。
    今でこそ4,000億円を超える資産運用残高を誇る同社だが、今に至るまでは計3回の挫折があった。サラリーマンの1人でありながら、業界慣習、理解の上司など困難な場面に立ち向かっていく姿勢には感動を覚える。

    長期運用ができる個人投資の世界に着目し、「未来図」を立ち上げるも、発売から半年で解約が相いつぐという無間地獄に陥りファンドは死に体に。
    ならは販売を金融機関に任せるのではなく、さわかみファンドの様に直販で行おうと考えるも、新社長(リテールのプロ、目先の利益重視)をそりがあわず左遷される(投信会社としての認可も取り下げられた)
    セゾン本社の事業本部に行き、やりたいだけではなく、ビジネスとして成り立つ蓋然性なくしてはダメだという事を再認識する。
    しばらくして改めてセゾン社として金融サービスに力を入れようという時期が来て、何とか再度の認可申請を行う。しかし、それでも新上司がビジネスに理解を示さずとん挫しかける。
    最終的にはさわかみ氏が関係者を説得し、林野社長が英断して今に至る

  • 「自分で預金を集めれば、自分の思い通りの長期投資ができるんだよ」

    ガッツある人。
    タイトルと内容はあっていない。

  • 結論として、今後投資信託や ETFなどで長期ホールドでの資産運用を検討中あるいは、預金の金利の低さに嘆いてる若い人におすすめの一冊だと思います。
    著者自身が投信の会社をやっており宣伝にもなっていますが、いかに普通預金をしているのが機会損失をしているのか教えてくれる本だと思います。

    内容として中野社長の経歴やセゾン投信としての思い、また投資信託の日本市場の成長性が書かれた本だったかと思います。
    何より内容として素晴らしかったのが自分の会社が提供している投資信託に対して、経営者みずから資産をつぎ込んでいる点には関心しました。
    アメリカ等だとファンドマネージャーが自分のファンドに投資して公開するのが当たり前ですが、日本ではそういった公開義務がないので本当に運用者が責任をもって運用してるのか不透明な部分がありその点で言えばセゾン投信は安心を与えてくれる会社だと感じました。

    ただし中野社長の全資産を投資信託に預けるのは急に現金が必要になった際に、売却後手元に現金として戻るまで数営業日必要なのである程度普通預金の形の残る運用は必要かと個人的には思っています。

  • 著者の熱意が伝わり、興味が出てくる感じ。
    実際に実行するには調査が必要。

著者プロフィール

セゾン投信株式会社代表取締役会長CEO
1963年生まれ。東京都出身。明治大学卒業。1987年、現在の株式会社クレディセゾンへ入社。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ、運用責任者としてグループ資金の運用のほか、外国籍投資信託をはじめとした海外契約資産等の運用アドバイスを手がける。その後、株式会社クレディセゾン インベストメント事業部長を経て、2006年にセゾン投信株式会社を設立。2007年、代表取締役社長就任。2020年より現職。
一般社団法人投資信託協会副会長。公益財団法人セゾン文化財団理事。
著書に『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)などがある。

「2023年 『1冊でまるわかり 50歳からの新NISA活用法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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