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- / ISBN・EAN: 4571431210901
感想・レビュー・書評
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さすがフランス。ラブコメすらもセクシー。彼女のコートの下が実は服ではなくて...というのはもはや常套句のようなシチュエーションではあるものの(映画の中だけかもしれないけれど)、ハリウッドものだと大抵素っ裸なところ、ソフィー・マルソー様は官能的な下着姿。パンストじゃなくてガーターでね!しかも、「忙しいんだったら帰るけど」としれっと言ってしまうところが、にくい。
最後の最後までアップビートな感じだとか明るい雰囲気は損なわずに、でも、あまりにもご都合主義に偏ることなく、恋愛から「愛」への過程を良く描いた作品だと思います。
ガド・エルマレが好きなひとは、きっと最後まできゅんきゅんしっぱなしなのではないでしょうか。ピアノを弾いているシーンも、良く似合っていたので、もしかして彼ピアノ弾けるのかしらと思ったりも。
マルソー様がマルソー様なのに、水道管の水に転ばされてパンツ丸出しになったり、真面目な話の最中に椅子で膝を強打したり、コメディエンヌとしてもとても素晴らしい演技です。どこかで彼女の顔を「庶民的」と評しているのを見かけたのですが、あんな美しい庶民がいたら教えて欲しい。私的には、胸元が雫の形に開いたブラックドレスが美しかった。
3人の子役たちがそれぞれとっても可愛いです。スージーの子供なのに陰のある表情とか、お母さんと女同士の理解をシェアするところなんか、きっと彼女も将来素敵な女性になっていくのだろうな、と。ルイのつまらなさそうにスパゲッティを食べる顔に、サシャの粘土人形にキスをする顔、屈託なくサシャに抱きつく笑顔。レオの睨み顔に、「お前なんて大嫌いだ」からのお膝に巻きついて寝てしまうところ。誇張されることのない子供たちの子供ぶりに、サシャとシャーロットの二人の愛が子供たちをくるんでいくのが自然にみえる。
アラン・ポッシュ役のフランソワ・ベルレアンがまたとっても憎い役です。彼の最後のシーンは、不覚にも感動してしまいました。こういう、誰も悪い人間が出てこない映画って大好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示