戦前日本の安全保障 (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 第一次世界大戦前後の日本の知識がないとなかなか捉えづらい内容ですね、、、。何回も読んで理解していきたい、、、。

    『日本人のための第一次世界大戦史』、『くろふね』この辺りでも出てくる日本が知識としてあるので、この流れでこうなるのかーと理解できるところがあったりなかったり。

    驚きなのは、この時代の日本の官僚はちゃんと外交戦略をどうしたほうがよいのか?をちゃんと計画できていたこと。アメリカは今後必ず世界をリードする国になるはずだから、よい関係を築いた方がよいとか。こう考えられるのにも関わらず、なぜ300万人の死者を出す戦争に突き進んだのか。軍が関わるとマクロが見えなくなるのでは?

    現代にも通ずるのでは。と思ったのは内政よりも外交をちゃんとしなきゃいけないという考え。内政は失敗してもなんとかやり直すことが出来るが、外交は失敗したら取り返しがつかないというもの。


    あとは、ロシアって革命した国だったんだよねと再認識。そこからソ連が誕生して今に至っているはずなので、ここの革命前後のロシアの内政と外交のありかたを調べてみたいなーと。

  • あまり詳しくは知らない戦前の安全保障・外交の流れがよく分かった。政治家、軍人それぞれの安全保障、外交に対する考え方は、おかしいとか、間違っているとか、後からでは何とでも言えるが、信念を持って国を導こうとしていたということは間違いない。現代、信念を持った政治家がどれほどいるだろうか。

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著者プロフィール

1947年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。現在、日本福祉大学教授、名古屋大学名誉教授。法学博士。専門は政治外交史、政治思想史。『原敬 転換期の構造』(未来社)、『浜口雄幸』(ミネルヴァ書房)、『浜口雄幸と永田鉄山』、『満州事変と政党政治』(ともに講談社選書メチエ)、『昭和陸軍全史1~3』(講談社現代新書)、『石原莞爾の世界戦略構想』(祥伝社新書)など著書多数。

「2017年 『永田鉄山軍事戦略論集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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