平家物語(上) (角川ソフィア文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ようよう上巻読了。下巻を読み通してから感想は書くとしても、やはり素晴らしい。小林秀雄は諸行無常はただの意匠に過ぎぬのようなことを言うが、その意匠はやはり動かしがたく作品を包んでいる。肉体の動きを活写しようなどとは、作者も思ってはいないだろうが、しかし、いきいきと作中人物が動いているのは確かだ。
    明るい無常という、生きた形がある。
    武士がいよいよ死と向き合うのが、それが都落ち。だから巻七は名場面が多い。なかでも忠度都落ちは白眉。

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著者プロフィール

明治43年生まれ、神奈川県出身。昭和8年國學院大學国文科卒。国文学者。國學院大學元学長。角川書店で複数の「古語辞典」編纂にあたる。著書に、『平安時代文学の研究』(昭35 角川書店)、『王朝文学前後』(昭44 角川書店)、『佐藤謙三著作集』全5巻(平17 角川学芸出版)、『読み下し日本三代実録』上下巻〈復刻〉(共著 平21 戎光祥出版)など。昭和50年逝去。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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