- Amazon.co.jp ・電子書籍 (278ページ)
感想・レビュー・書評
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人間らしい組織改革・事業改革を提言する。
著者の主張は、「人間らしさを意識し、対話を重視した改革が必要である。今のコンサルは手法ありきで非人間的で上手くいかない」ということである。
著者の主張には、概ね同意できる内容がほとんどであった。
特に、「ツールの限界」P.92・「数値管理による欺瞞」P.114・「ランク付けではなく、職務適正による人材開発」P.238(=正に多様性を活かす方法)のポイントが共感できる箇所であった。
一方で、注意しなければいけないのが、対話も重要だが、ある部分までは、セオリー重視も意味があるということだ。
個人の思想と照らすと、「人間らしく生きられる、合理的な社会」の前段は一致するものである。ただ、アナログ(加えて、非人間性が蔓延る)社会においては、セオリーベースによる、合理的アプローチによる人間性の解放が急務であると考える。
人間性を保つべき領域と、合理的にセオリーベースで解決していく領域の線引きを念頭に改革をすべきだと理解する。
非人間性領域については、ノーバート・ウィーナーの「人間機械論」も読んでおきたい。 -
コンサルの失敗に焦点を当てて、経営は結局のところ理論通りに行かないことを述べる切り口で、ではどうすべきか?を著者自身の経験に基づき解説した良書だと思う。
結局のところ「将来のことは誰もわからない」のに、戦略・計画の策定そのものが目的化していることの愚を説いている。目まぐるしく変わる世の中において、計画通りには行かないことを肝に銘じておかなければならず、情勢の変化に応じて臨機応変に対応できるための心構えや準備をしておくこがベストであろう、というのが個人的な結論の着地点だった。がっちがちに計画を固めてしまうと逆に軌道修正が難しくなる訳で、、、
あと、別の言い方をすると、勉強でノートをまとめるとき、それをやり過ぎてしまった経験があるかもしれない。が、つまりはそれがダメよ、ということだと思う(要は、ノートまとめはあくまで手段。目的は学習内容を身につける、応用できるようにする、ということですよね的な話と同じでしょう)
どんなことでもそういった事に陥るものである、ということを気づかせてくれる。 -
コンサルティングファームが提唱する流行りのソリューションや理論に踊らされることへの警鐘を鳴らし、社内での対話の重要性を説いた一冊。
著者はデロイト→ジェミニとコンサルティングファームを渡り歩き、事業会社も経験した人物だけに説得力がある。
コンサルタントであるならば通読し、戒めとしておきたい。単なるソリューション売りになってはいけないと身をつまされた。 -
「経営コンサル」は誤り!経営は管理ではない。
VISIONとCommunication
数値目標は✕
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Google「優れたマネジャー8つの習慣」
①優れたコーチであれ
②ある程度は任せて、細かく管理しない
③部下の成功と幸せを気にかける、示す
④生産的で、成果志向
⑤コミュニケーション、
⑥部下のキャリア開発
⑦明確なVISIONと戦略を持つ
⑧アドバイスできる技術的SKILL -
ソリューション売りになってはならないと言う話に尽きる。例が少し極端だと感じる。
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「やっぱり、邦題うますぎるよな〜」と思ったので英題も調べたら
「I'm Sorry I Broke Your Company」でした。
そのまんま!笑
英題の時点で面白いタイトルになるのは確定でした。
女性の著者で翻訳者も女性なので、全体的に優しいタッチで、とても読みやすかったです。 -
おもしろかったが、批判的に紹介されている各種ツールやフレームワークに、実感を持って理解してるわけではないので、おもしろさはだいぶ遠い。まばゆい流行語に出会ったら話半分に流して、この本に冷水ぶっかけを求めてみるくらいがいいんじゃないでしょうか。
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コンサルの人が書いた本で、「コンサルを宛に任せっぱなしでは良くない」とう内容が書かれています。
確かにコンサルの言うことは一理あります。大方正しいです。でも最終的に実行するのはクライアントです。コンサルの事を鵜呑みにしてはいけず、コンサルとは上手に付き合っていきましょう。
という本です。
コンサルを利用するorコンサルの人には必読書かと思います。