- Amazon.co.jp ・電子書籍 (553ページ)
感想・レビュー・書評
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こうしたら良いという教則本の類ではなく、働く・会社・組織という側面から一読すること自体に価値のある名著であると思う。
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ビジョナリー・カンパニーはビジョンを掲げれば高い成果を生み出すという誤解を生み出してしまった。詳しくはブルーオーシャン戦略だったりを読むとわかるのだが単に市場環境に恵まれていた企業をビジョンによる成功という結論にしてしまったのは誤りの可能性が高い。
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大著であるが、読みやすかった。自分がビジョナリー・カンパニーの従業員になりたいか?という意識をもって読んでみた。
結果、これらの会社で働いたら、寿命が縮まりそうだと思った。これも相性というか、ハマればとことんハマれる宗教のようなものだろう。
考察は実効的で、ツールをこね回して抽象的な議論に終始することはない。経営学は実学であることを再認識した。俺のような一般人でも楽しめた。
ところで、このシリーズ文庫で出してくれんかね? -
■評価■
★★★✬☆
■■概要・感想■■
◯50年以上の間で卓越した成果を上げている企業について分析した本。
○業界は違うし異なる理念もあるが、共通する部分について、実例を通して説明している。
○具体的に共通する部分はないが、「掲げた理念を貫いているのは共通する」というのが印象的だった。 -
上司に薦めていただき読了。印象的だったのは、「時を告げるのではなく、時計を作る」という記載。今、自社は創業者である社長がビジョンを体現しているような形になっているが、会社で働く1人1人まで基本理念が浸透しているかといわれれば、そこが一貫していないところもありそうだと思った。改めて会社全体の理念と自分のチームで立てていた目標が上手く噛み合っているかを考えてみたい。
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基本的価値観。基本理念。
『何より大切にしているものは何なのか?』 -
創刊30周年特別号
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ビジョナリーとは、ビジョンを持っている、未来志向、先見的といった意味がこめられているということだ。本書でビジョナリー・カンパニーとして挙げられているのはソニー、3M、P&G、IBM、ディズニーなど。その起業から大きく展開した時代、危機の時代等を経て、それでも勢いをもって歴史を続けて言う企業の事例がたくさんあげられている。ORではなく、ANDつまり、あれかこれかという選択ではなく、いかにして難しい問題を両立させて先に進むか、などビジョナリーなカンパニーに勤めてはいなくとも、考える材料や参考になるエピソードがたくさんあった。
たとえば企業を継続していくうえでの後継者の問題。自分がいなくても会社は続く、とはよくいわれることだけど、でも明確なビジョンを継続させてくれる後継者がいなかったら、あっという間に企業が衰退するということを事例をもとに説いてくれる。怖い話だなぁと思った。
ビジョナリーカンパニーに勤めたいか、自分の会社をビジョナリーな会社にしたいかと問われれば、正直ちょっと考え込むところ。
「安心感は、ビジョナリー・カンパニーにとっての目標ではない。それどころか、ビジョナリー・カンパニーは不安感をつくり出し(言い換えれば、自己満足に陥らないようにし)、それによって外部の世界に強いられる前に変化し、改善するよう促す強力な仕組みを設けている。」
というあたりはまだ、そういう面もあるだろうと首肯できるが、カルト的色彩を帯びる面もあるといわれるあたりは、ちょっと怖いとも思う。
本書は経営者が影響を受けた本として、よくあげるタイトルだ。ようやく読むことができた。なるほどと思うと同時に、現段階でシリーズが継続されていることを知っている。そして本書であげられているビジョナリーカンパニーが、その後、ビジョンを失い衰退していくという話もあるときく。3巻とかね。ぞういう本も含めて、いずれ読んでいかないといけないだろうな。