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感想・レビュー・書評
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いろんな立場から論じている。
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「戦争を知らなければ世界は分からない」という池上さん(と佐藤優氏)の対談を読みたくて買っただけなんだけど、ほぼ全部読んでしまった。
面白い類の本ではないけど、興味深く読んだし、結果ではなくて今が書かれている本(ムックだけど)なので、現代を生きる者として定量的にチェックしておきたい内容が書かれている感じ。
00年代ぐらいまで世界から戦争はなくならないけど、平和だなぁと思っていた。だけど10年代に入り、色々と知るようになって、平和じゃないなと思うようになった。香港在住の友達が「近頃きな臭い」みたいなことを言っていたことがあるんだけど、自分もようやくそも意味がわかってきたかもしれない。
特に興味深かったコラムタイトルを以下に抜粋。
・2030年最悪のチャイナリスクにそなえる
・日本の領土と魚を狙う中国1000万漁民の正体
・ひと目でわかる戦争マップ
・非常事態 安倍総理は決断できるか
・自衛隊に聞く海外派遣の真実
・朝日・読売の戦争観を問う
・それでも中国は自滅を止められない
・尖閣激突シミュレーション
・北朝鮮 拉致再調査とミサイルの論理
・日米中 戦争の「損益分岐点」
・自民解放軍幹部「言いたい放題」過激発言のウラ側
・集団的自衛と日米ミサイル防衛
・大国に負けないベトナムのしたたかな戦略
・中学生に教える戦争Q&A
・アングロサクソンはなぜ最強なのか
・日本に平和のための徴兵制を
一番最後のやつなんだけど、現代では徴兵制は現実的ではない理由がいくつかあって、それに納得していた自分としては、こんなことを言う人がいるのか、しかも発言者は女性で老若男女問わずとか言っててぶったまげるわ…とのけぞったんですが、読んでみると、徴兵制にすることが最大の抑止力になるという考え方のようで、論理的にはありえるなぁ…と思ったけど、いややっぱこれは現実的ではないなと思った。民衆の理解を得るのが、武力=抑止力よりも難しいじゃないかなぁ、と。