米軍と人民解放軍 米国防総省の対中戦略 (講談社現代新書) [Kindle]

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  • 前半の米中の対立の様相、人民解放軍(というよりは人民解放軍海軍PLAN)の概要、ASBの意味合い等の説明は参考になったが、最後の米中戦争のシミュレーションは、まあしょうがないんだけど、現実性が余りなく、読んでいてもへーとしか感じられなかった。

    また、シミュレーションの結果に基づく自衛隊への教訓についても、予算の増額が期待できない中で陸から海空に予算を配分していくべきだという月並みなもので、正直わざわざ読むべきほどの内容ではなかった。

    自衛隊の中に古い考え方が残っていると批判するのはそれはそれで間違っていないが、しかし今の予算規模を前提に、今後も軍事力が強大になることがわかり切っている中国に対して、ちょっとやそっと装備のネットワーク化・近代化を図ることが本当に有効な対抗策なのかなーと非常に疑問に感じる。

    とは言って何をやればいいのか思いつくこともなく、読んでもやもやした感じしか残らなかった。

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著者プロフィール

布施哲(ふせ・さとし)
名古屋大学大学院人文学研究科准教授。
1964年生まれ。
慶應義塾大学法学部政治学科卒業、エセックス大学で博士号取得(政治哲学)。
主な著書に『希望の政治学――テロルか偽善か』(角川学芸出版)、『フーコー研究』(共著、岩波書店)、『現代思想と政治――資本主義・精神分析・哲学』(共著、平凡社)など。

「2021年 『世界の夜 非時間性をめぐる哲学的断章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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