ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳の作り方 [Kindle]

著者 :
  • サイゾー
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感想・レビュー・書評

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  • 「マルチな場面で結果を出せる"ディベート脳"のススメ」
    徹底的に論理を極めることが脅威的な知的生産性を高めることにつながるとあります。
    ディベートはこれまであまり積極的に取り入れてこなかったですが論理思考と知的生産性が必要なので読み込みます。

    「論理を徹底的に極めていくとある瞬間論理を超える」
    「論理」という思考の基本をしっかりと身につけない限り新たな発想とか飛び抜けた着想には辿り着かないとあります。
    国語は習いますが論理学は習わないんですよね。
    これは大学でもそうで法学部でも論理学に時間を割いた記憶がありません。
    本当は裁判官でも検察官でも弁護士でもディベート力が裁判では必要やと思うんですけどねσ^_^;

    ディベートにはたくさん定義がありますが
    「第三者が客観的に判断するための主張とその主張を補完する証拠資料のぶつかり合い」
    というのが一番しっくり来ます。
    ディベートは相手を言いまかすだけの技術ではないんですよね。

    「トゥールミンロジック」
    論理の展開には「データ」「ワラント」「クレーム」が有効とあります。
    データは客観的資料
    ワラントは資料と主張をつなぐ論拠
    クレームは主張
    主張を裏付ける資料はいくらでもありますが資料と主張をつなげる論拠が曖昧なら論理に説得力はありません。
    こう考えるとワラント次第で論理が通じるか否かが決まります。
    逆に言えば「相手の主張を覆すためにはワラントを崩せばいい」ということなんですよね。

    「ディベートは社会を変えるための基礎訓練である」
    本書を読むとディベートを身につけていないとなかなか議論の基礎が備わらないなあと思います。
    ただ日本人的な生き方を続けてきたのでなかなか入ってこないですσ^_^;
    それでも
    「合理的意思決定や立場の違う人を尊重する作用が役に立った」
    と言えるようにもう一回どこかで読み直す必要があると思います。

  • 競技ディベートの効果がよく纏められています。
    ディベート経験者としては、目新しい気付きは少ない。
    苫米地さんの著書だから期待値が上がってしまっていたかな。

  • 著者も強調しているように、ディベートの目的は相手を論戦で打ち負かすためことではなく、双方の当事者が一定の合理的プロセスに沿ってお互いの主張をぶつけ合うことで最適解を判断すること(判断は第三者であるジャッジ)。これまでは社内の議論でも相手の主張に勝つという視点があり、そういった意識を持った瞬間に「勝てなかったら?自分の主張が通らなかったら?」という不安がよぎり、緊張したり上手く説明ができなかったりすることが多かったが、本著を読むことで、アイデアを昇華するために議論するという意識を強めることができ、議論する際に冷静さを保つことにもつながった。

    もちろん、自身の主張を貫くという気概や実力も重要なわけで、それはディベートの基本構成(データ・クレーム・ワーラント)を意識することで、日々抱く考えを磨くことができたように思う。

    著者の言う「超人脳」へは相当の道のりだし、そもそも著者の解説にはディベートの世界で用いられる専門的用語が多数散りばめられていて、腰を据えてしっかり読まないと頭に入ってこない面もあった(そうやって読むべき本だとも思うが・・)。片耳で家事や子供の世話をしながら聞くには無理もあるが、少なくともディベートというある種の食わず嫌いをしていた分野に少しでも触れて、気づきや参考となる面を得られただけでも、この本を読んだ価値があったと思う。

    また、歴史的に仏教が理の極致を目標とし、さらにその理を越えた境地にたどり着くための教義が密教であったことは興味深い。前々から興味を持っていた世界史や哲学、宗教史という分野への勉強熱が再燃するきっかけにもなった。

  • カタカナの専門用語が満載で難しい。一読しただけでは理解できない。何度も読み直して、超人脳を手に入れたい。

  •  競技ディベートには複雑なルールがあり、それを学ぶことで論理思考が身に付き、物事の両面性を理解できる謙虚な人間へと成長できる。
     最終章で唐突に始まった宗教の話は頭にハテナマークが浮かんだが、ディベートの構造理解は社会生活でも役に立つため有意義な本である。ただし、馴染みのない言葉が多く、読み進めるのに時間がかかった。

  • 私は論理的な思考が必要な職種についており、多少は論理思考はできているが、今の仕事で付き合っている人間たちはその上を行っており、ついていけていない自分がいる。
    やはり、論理的に物事を整理する能力をもっと高めなくてはと考えていたときに、この本がPrime Readingの読み放題タイトルになっていたので読んでみた。
    う~ん。書いている内容についてはある程度理解はできるものの、ディベートの専門用語が多用していたり、題材として上げられているテーマが頭にスッとオチてこないものが多く、内容としても難しかった。
    ただ、議論における立場を、クレーム、ワラント、データに分解し説明するという話や、ワラントやデータを強くすることで自分の主張を相手に説明でき、反論を受けない良い主張になるという部分については認識できたつもりである。

  • データとその根拠を示して主張する。

  • ディベートいいね。海外の大学や大学院にいながら英語でもできるような人間ってかっこいいとは思う。
    あと同じく日本のディベートとか論議はおかしいと思う。目的が違う感じ

  • 超人脳の作り方
    合理的判断を磨き
    知的生産性を向上させる優れたツール
    論理的思考力を極め
    論理を超えることで
    革命的な思考や発想に資本主義における成功を
    手にいれることができます
    という触れ込みですが

    対立する実在の人物を相手とする者同士のディベートでは
    物欲という過去への執着と権利を争う戰爭でしか無い
    目指すものは手段の連続で成長する確かなものはなく
    勝ち抜きゲームは果てしなく
    回転する輪を走る鼠のようにむなしく続くだろう
    確かに三段論法には矛盾をきたす落とし穴があるが
    ディベートは末期的資本主義における競争原理そのものの
    優れた道具である

    しかし使い方で殺さずに育てるためにも利用できる
    第三者との勝ち負けや駆け引きではなく
    オママゴトのように
    相手を仮想する一人遊びゲームをするならば
    切磋琢磨によって意識を磨く道具としても使え
    この世を俯瞰する客観的な視野を
    手に入れることもできるだろう

    視野の広げる事の喜びに気付いた者同士ならば
    その程度に合わせて補い合い棲み分ける共生関係を
    目指すことができるはずだ

    摩擦を持った過去にしがみつく次元から
    今を堺にする未来を創造する冒険に目覚めた次元を
    つなぐのは俯瞰する視野とそこで得る深い意識である

    この本は最後の付録を先に読み
    付随のDVDを見てから読み出すといいかもしれない
    更にエピローグを読めば
    何故ディベートで客観的な脳を鍛えることが
    可能なのかを理解できる
    その後で本文に入ると無駄な矛盾を感じずに済むかもしれない

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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