東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」 (中経出版) [Kindle]
- KADOKAWA / 中経出版 (2014年10月16日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (656ページ)
感想・レビュー・書評
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塩野「人工知能の本質は「近似」や「共通要素」の処理にあるということですね」24%
<メモ>FBの顔認識がハンパない。犯人がすぐ見つかるようになる?
《COLUMN2 ビトウィンネスが高い国家とは?》45%
シンガポール、ドバイ
「ノベルティー・シーキング」新奇探求行動 53%
「アシモフのロボット三原則」68%
【22. ロボットには寿命が必要】
死とか生とかの概念はロボットがどう認識するのかがけっこう難しくて、死ななくなってもいいのではないかという説はあります。ただ機械学習的には、下のレイヤーからだんだん積み上げて作っていくことによって学習速度を上げています。そうするといったん上のレイヤーまで作ってから、下のレイヤーを作り直すのは非常にやりにくい。ですから上のレイヤーまで作ったら、全部壊して下からもう一回作った方が早いわけです。74%
塩野「車の自動運転の話でも出ましたが、人間にできることは意思決定と責任を取る機能だけになってしまう気がします」86%詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人工知能の最新技術と未来について書かれた本。
技術はどれほど進歩しているのか。
また、今後どのように進歩しているのか。
人工知能が進歩した時、学校では何を勉強するのか。
暗記する学習は今後必要ない。
もし、人工知能について何も勉強せずに、人工知能がどのような仕組みで機能しているのかについて知識を得なければ、いつか人類は人工知能に支配される日が来る。
しかし、もっと技術のことを勉強し、人工知能を使って世の中を進歩させていければ、どれだけ楽しいだろうか。
ものすごいスピードで技術が発展している。
そんな時代に生まれてきたことにワクワクする。 -
「本当におむつ売り場の横にビールを置いてみようというのは、納得してからでないとやらないと思いますが、コンピューターは納得とか腑に落ちるとかは関係ない。」
人工知能の可能性についての談話。会話形式で話が進んでいくので読みやすい。また、会話の中にポップカルチャーも登場するので親しみやすい。
section16に「見逃される権利」という概念が登場する。これは、小さな罪を犯したとき、人は見逃されることが許される、という考えである。データ解析が発展すると、どんな小さな犯罪でも補足することができるようになる。そのときに、小さな罪をも取り締まるのは正しいのか、良心に任せるべきではないか、という意見が出てくる。
これは、明白な誤りだと私は考える。犯罪は小さくても犯罪だ。小さな犯罪を許せば、いづれは大きな犯罪に発展する。犯罪は、小さな芽の段階から摘まなければならないのだ。
ほかには、自動運転における責任の所在、が面白かった。