東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」 (中経出版) [Kindle]
- KADOKAWA / 中経出版 (2014年10月16日発売)
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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (656ページ)
感想・レビュー・書評
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「本当におむつ売り場の横にビールを置いてみようというのは、納得してからでないとやらないと思いますが、コンピューターは納得とか腑に落ちるとかは関係ない。」
人工知能の可能性についての談話。会話形式で話が進んでいくので読みやすい。また、会話の中にポップカルチャーも登場するので親しみやすい。
section16に「見逃される権利」という概念が登場する。これは、小さな罪を犯したとき、人は見逃されることが許される、という考えである。データ解析が発展すると、どんな小さな犯罪でも補足することができるようになる。そのときに、小さな罪をも取り締まるのは正しいのか、良心に任せるべきではないか、という意見が出てくる。
これは、明白な誤りだと私は考える。犯罪は小さくても犯罪だ。小さな犯罪を許せば、いづれは大きな犯罪に発展する。犯罪は、小さな芽の段階から摘まなければならないのだ。
ほかには、自動運転における責任の所在、が面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示