「イスラム国」の正体 なぜ、空爆が効かないのか Wedgeセレクション [Kindle]

  • 株式会社ウェッジ
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感想・レビュー・書評

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  • 去年ぐらいから日本でも騒がれるようになり、今まさに問題のイスラム国を簡単に(Kindleのページにして23ページ)解説してくれる本。
    内容的には「誕生した背景、集結する人材、その目指すところ」となっている。
    池内さんと高岡さんの「誕生した背景、集結する人材」は被る箇所が多いが、特に池内さんの項のイスラムテロ組織の変遷は、一口にイスラム過激派とまとめることが多いが、ビン・ラディン以前と以後では全く異なっていることを再理解しなおす必要性を強く感じさせられた。
    また、マイケル・シンさんは今の中東情勢がアメリカの中東政策の結果であると論じそれを批判している。これはもちろん米国民へというのあるが、日本人も意識が薄れている間に事態は刻々と変化していくということを改めて考えさせられる。
    イスラム国の問題をただ宗教的に捉えるのではなく、多元的に捉える必要があることを改めて考える必要がある。

著者プロフィール

東京大学先端科学技術研究センター教授。専門はイスラーム政治思想史・中東研究。著書に『アラブ政治の今を読む』(中央公論新社)、『増補新版 イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社)『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』(新潮選書)、『シーア派とスンニ派』(新潮選書)など多数。

「2022年 『UP plus ウクライナ戦争と世界のゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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