法悦☆ホリデイ　～解脱なんて知らねえよ～ (フルール文庫　ブルーライン) [Kindle]

著者 : 淡路水

• KADOKAWA (2014年11月14日発売)

感想・レビュー・書評

[ゆうさんの感想 · 2021年10月16日]

住職代理×元モデル。

僧侶攻という異色カプは読んだことがないので、
興味津々でずっと気になっていた作品。
小山田先生のイラストが尚良しでした(≧∀≦)

受の性格がとても好きです。
クズなのかと思いきや、実は愛されたがりの寂しがりで、だけど素直に甘えられない…。
本当はすごく優しくて健気というか、
いろんなこと考えてるし素直なんですよね…^^
こんなの攻じゃなくても甘やかしたくなるよねぇ。　

途中、受のこれまで辿ってきた境遇にうるうるしましたが、セツさんやカヨさんといった町内の人たちもすごくいい人たちで、読後は本当に幸せ感みたいなものがひたひたと。
こういう町ぐるみで家族みたいな関係って、
なんかほのぼのしていいですよね♪

作中で受が浴衣の下にエッチなパンツを穿いているシーンがあるんですが、どんなパンツなのか興味津々で調べてみたら、マッチョなメンズが試着してる販売サイトが出てきて、( ﾟ∀ﾟ)=3ﾑｯﾊｰ ってなってました(*´艸｀*)

最後に…。
淡路先生今までお疲れさまでした、
そしてありがとうございました。
今後のご多幸をお祈りいたしますm(_ _)m

[ふなこさんの感想 · 2015年6月5日]

-----
仏様、こんなのアリですか?―元モデルの雪村藍は金なし職なし伴侶なしの三重苦。金に困って手を出した詐欺まがいの仕事で出逢ったのは眼光鋭い色男、正覚寺の住職代理・桜庭瑞生だった。怪我をして正覚寺に居候することになった藍だがこの坊主、説教をすればゲンコツをふるう、酒も飲む―そして色欲も…?強面イケメン坊主×駄目っ子美人、坊主の愛で恋も人生も悦い感じ!?BOY meets坊主なラブ・ストーリー!
-----
怪我をしてモデルができなくなって、入院中に恋人にお金を持ち逃げされて、仕方なく紹介されたホストクラブに勤めてみればそこはブラック企業で借金は増えるばかりで、ホストクラブで紹介された金融業者は悪質な街金で…と、神仏に見放されたような転落人生の末、詐欺まがいの仕事をすることになったけれども、それさえも失敗して、仲間には置いてきぼりにされるわお金はないわ足を捻挫するわ、とことんついていない藍。
切羽詰まって詐欺まがいの仕事をしかけた藍だけど、瑞生さんに叱られてちゃんと謝るし、セツさんに悪いことしたからって償おうとするし、素直でお人好しで、いい子。
瑞生は強面だけど面倒見がよくて、叱るところはきちっと叱る。藍はそんな瑞生に甘えながら、子どもをやり直しているように見えるし、近所の人たちとの温かいつながりも築いていってて、これは再生の物語ともいえるじゃないかと。しかも、これ、やおいなので、二人が伴侶としてこの先も一緒に生きていく甘い将来がうかがえるのがすごく好き。