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感想・レビュー・書評
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『平家物語』には文学的虚構『吾妻鏡』には政治的作為と編纂され著述された書物には著作者の立場があることを踏まえて〈軍記物〉を必要以上に排除せず検証しながら使いましょうというバランス感。重複が多く閉口したが、第4章「源平争乱と地域史」が白眉。山本義経ら近江源氏の蠢動、北陸騒動の主体は義仲では無く国人領主、行家が案外活躍していること。平家は九州・四国の掌握と瀬戸内海支配の様子、反体制としての維盛・資盛らの動き。他でも紀州や熊野の中央政治の影響下での横領の実態といった、周辺の状況を知ることができ新鮮(2001年)
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