源平争乱と平家物語 角川選書 [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (192ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『平家物語』には文学的虚構『吾妻鏡』には政治的作為と編纂され著述された書物には著作者の立場があることを踏まえて〈軍記物〉を必要以上に排除せず検証しながら使いましょうというバランス感。重複が多く閉口したが、第4章「源平争乱と地域史」が白眉。山本義経ら近江源氏の蠢動、北陸騒動の主体は義仲では無く国人領主、行家が案外活躍していること。平家は九州・四国の掌握と瀬戸内海支配の様子、反体制としての維盛・資盛らの動き。他でも紀州や熊野の中央政治の影響下での横領の実態といった、周辺の状況を知ることができ新鮮(2001年)

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1931年生まれ。1953年京都大学文学部史学科卒。京都大学・龍谷大学・皇學館大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授、文学博士。著書に『北条泰時』(吉川弘文館)、『源平の盛衰』(『講談社学術文庫』)、『日本中世政治史研究』(塙書房)、『平家物語の虚構と事実』(塙書房)、『源義経』(『平凡社ライブラリー』)、『人車記』(思文閣出版)、『兵範記』(思文閣出版)、『鎌倉時代政治史研究』(吉川弘文館)、『鎌倉時代―その光と影』(吉川弘文館)、『日本中世国家史論考』(塙書房)、『日本史の快楽』(『角川ソフィア文庫」)、『源平争乱と平家物語』(角川選書)、『壇ノ浦合戦と女人たち』(赤間神宮)、『戦中・戦後三高小史』(三高自昭会)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2012年 『赤松俊秀著作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上横手雅敬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×