アンリミテッドにて読了。しっかり調べてかかれた良書。ヒットラーについての記述も詳しくて面白かった。
断食や菜食主義についての参考にはあまりならなかったが、非常に面白かった。星四つ。
下記にハイライトした個所をコピペ:
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青色のハイライト | 位置: 123
たまえ》(『森の生活』神吉三郎
Note:詩人ソローの本。
青色のハイライト | 位置: 159
菜食者の元祖は
青色のハイライト | 位置: 161
ピタゴラスは、肉食は理性的な能力をくもらせると言明して
青色のハイライト | 位置: 239
むやみに人に向かって右手を与えるな。〈意味…人に自分の意見を言いたいと望んでも、その気持ちを抑えなければならない。その価値のわからない人に、知慧や知識をむやみに話すことは控えることである。ここでの右手とは、無知ゆえに堕落している人を引き上げるために差し出す手(=真実)を意味している。しかし多くの人は目覚めておらず、したがって知慧を望んでもいないので、親切心から差し出したその手を振り払うだろう。無知な人を救済する力を持つのは時間だけで
青色のハイライト | 位置: 336
シーザーはそれほど頑健な身体の持ち主ではなかったので、そんな食事をすることで健康をたもっていたのかも知れない。しかし、どんなぜいたくでもできる立場にありながら、しかも飽食ざんまいの時代にあって、簡素な食事を貫いたのは、何かそこに信条があったのだろ
青色のハイライト | 位置: 345
菜食の二つの
Note:以下コピペ。ピタゴラスに始まったこのような流れは、やがてふたつに分かれる。どちらも根本の部分では深く関わり合っているのだが、歴史の表面への出方が異なっているのである。 ひとつはニュートンなどをへて、一八世紀のフランスの思想家・ジャン・ジャック・ルソー(一七一二~一七七二年)に収斂されていく表側の流れである。もうひとつは黒魔術につながる、ヒトラーヘといく裏の流れだ。
青色のハイライト | 位置: 631
また、トルストイが尊敬してやまなかった作家及び哲学者にヴォルテールとルソーがいる。この二人がともに菜食者であることはすでに述べた。ここにも時空間を超えてのつながりのおもしろさをみることが
青色のハイライト | 位置: 644
ヒトラー(一八八九~一九四五年)が厳格な菜食者であり、菜食料理専用のコックを置いていたのは有名な話である。コックは女性で、コンスタンツェ・マンツィアリーという名前だっ
青色のハイライト | 位置: 667
たとえば、一九三三年一月にヒトラーがドイツの首相になったとき、失業者は六〇〇万人いた。人々は苦しい生活を余儀なくされ、しかも未来に希望が持てない状態で、人心は荒廃していた。 ところが、ヒトラーが政権を握った三年後には、完全雇用が実現されている。決して裕福ではないが、とにかく食べるのに困ることはなくなっ
青色のハイライト | 位置: 672
アウトバーンを建設したのもヒトラーである。ヒトラーは建設にあたって、できるだけ機械は使用しないで、その分失業者を雇用した。ヒトラーが首相となった一九三三年には千人の雇用が生まれ、年を経るごとにその数は増え、三八年には一二万人に達して
青色のハイライト | 位置: 679
また身分制、階級制がはっきりしていたドイツに、民主化と平等主義をもってきてそれを押し進めたし、女性解放、女性の職場進出にも積極的であっ
青色のハイライト | 位置: 681
ヒトラー政権が誕生して後、ドイツを訪れたイギリスの政治家、サー・アーノルド・ウィルソンは、病人が目に見えて減り、刑事裁判所も閑散とし、人々の表情が陽気で明るくなったと語って
青色のハイライト | 位置: 684
首相になる前の一九三〇~一九三三年までは四〇パーセントの支持者がいた。これはヒトラーに対してというより、他の政治家が経済政策をもっておらず無為無策の状態であったから、それゆえ何らかの方針を打ち出しているヒトラーに支持が集まったという、いわば消極的なものである。 その支持率が一挙に九〇パーセントにはねあがるのは、彼が政権をとって後のことなの
青色のハイライト | 位置: 716
ワーグナーはアーリア人の民族的優位を主張していたし、ショーペンハウエルは万教帰一思想(本当の救済や解脱に達した人々の心的境地は同質であるという主張)、ニーチェは超人思想である。ヒトラーの精神形成が窺えるよう
オレンジ色のハイライト | 位置: 718
ワーグナーは、文化的頽廃の原因は肉食にあるといっていた。ヒトラーは、それについてナチ党員に対し、こう語って
Note:以下コピペ。君は、ワーグナーが現代の文化的頽廃の多くを肉食に還元しているのを知っているかね。私自身が今日、肉食をしりぞけているのは、主としてワーグナーがこの問題について語った発言にもとづいている。そしてその発言は絶対正しいと私は考えている。現代の文化的頽廃の多くは、下っ腹からきている。慢性便秘、肉汁中毒、暴飲である。肉類、アルコール、不潔喫煙の習慣を控えているのは、健康上の理由からではなく、心の奥底からの信念の問題なのである。(『ヒトラーとの対話』へルマン・ラウシュニング)
オレンジ色のハイライト | 位置: 781
本からだけでなく、秘密の知識(オカルティズム)に詳しい人からも知識を吸収していた。ヒトラーには、師と呼ぶべき人物が二人いた。一人は貧しいヒトラーに援助を与えていた本屋の主人、エルンスト・プレッシュであり、もう一人はヒトラーをトゥーレ協会に導き、後にナチスの参謀となったディートリッヒ・エッカルトで