目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか? PHP文庫 [Kindle]
- PHP研究所 (2008年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (232ページ)
感想・レビュー・書評
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「おわりに」の部分に、筆者が以前に自宅を開放して開催していた「セミナー」についての記述がある。
一人の話し手の話を、参加者全員が、全て聴くこと。話し手を評価しないこと、「~すべきだ」などと指示しないこと、質問は話が終わってからというようなルールでの「セミナー」というよりも、「茶話会」のようなものだったと筆者は書いている。そして、行っている中で、「ひとはみんな、他人からアドバイスなんて欲しくないんだ」「ひとは話ことで癒されるんだ」「話をさえぎられずに、受け入れられることがいかにひとを安心させるか」「みんな、自分の中に答えをもっている」といったことに気がつく。これは、意図せずに開催した「茶話会」であったが、コーチングそのものだったのだ。
以前、ビジネスコーチをつけてもらったことがあり、また、自分自身でも、コーチングを行うトレーニングを受け、実際にコーチとして練習したことがある。ビジネスマンは悩みの固まりであるが、頭は整理されていないことも多い。少なくとも私はそのような状態が多かった。それを、コーチから質問を受けながら、自分や職場の現状を明らかにし、目標を設定し、そのための方策を自ら語りながら整理していくという経験は、とても役に立ったことを覚えている。
本書は、コーチングの入門書。簡潔に、かつ、ポイントが分かりやすく書かれていて、お薦め。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホステスの話がよく事例に出てくるのは驚きだけど、それがコーチングに通じるところがよくある。
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コーチングにおける”聴く”というスキルを、医療現場でもよく使われる”傾聴する”と照らし合わせながら読んだ。
医療では傾聴って割と気軽に使われる。相手の訴えを最後まで聴く。否定をせず遮りもしない。適切に相槌を打って気持ちに寄り添う。そうすれば「 -
コーチングについての良書。
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目からウロコのコーチング 著者:播摩早苗
初めてコーチになるが、相手へ迷惑はかけたくない
話しを聴く、ノウハウを押し付けない、部下は顧客であり面白がって仕事することを手助けする
コーチは相手の可能性を引き出し、自分で行動することのサポーター -
コーチングの基礎理論について学べる本。
読んで即コーチングができるようになるなるわけではないが、人と関わる時の聴き方や質問の仕方が変わってくると思う。
印象に残っている言葉は、「考えてといっても考えない。考えさせたいなら質問をする」 -
コーチングとは何か?を分かりやすく解説された本。
私自身が普段チームメンバーに対して、指示•命令を中心とした仕事の進め方をしており、メンバーの話を聞く事や前に進むためのサポートは意識していましたが、答えを引き出す事迄はできていなかったので、進め方を見直す良い機会となりました。
答えを引き出すための質問の仕方や、メンバーのやる気を起こすIメッセージ、聞く事に徹し安易なアドバイスをしない等実践で使える内容で大変勉強になりました。 -
コーチングは、仕事や家庭においても非常に重要な要素の1つである。しかし、その方法やポイントを習うことはなくこれまでの経験から実施するしかない。
この本は、そんなモヤモヤ感を一蹴しコーチングとは何か、その方法を正しく紹介している1冊。
特に印象に残っているのは、コーチングは「聞いて、理解して、質問する」
よく、子供に「自分の頭で考えなさい」と言ってしまっているが、考えろ!と言われて考えたくなる人はいない。
ではどうするか。質問をして、疑問に思わせること。それが親や上司の役割!! -
相手の可能性を引き出し、自ら考えて行動することをサポートするコミュニケーションスキル(指導の概念はない!)
答えはその人の中にある、そう心から信じて見守り、適切なタイミングで承認やアドバイスを行う
ありのままを受け入れて潜在する答えを引き出す。相手を承認するメッセージが有効:質問、聞く、受け入れる。自分のふるいと戦って、頭に浮かんだ自分の思いをすぐに手放し相手の話を100%理解しようと思って聞く。受け入れたところでワンサイクル。相手の存在について、今ここでの私の気持ちを伝える。承認するためにはIメッセージ:正直な私の気持ちだからこそ抵抗感なく受け入れられる。勇気づけ、動かし、刺激し、行動させる力を持つ
相手が主人公、という意識で質問や承認を行えば相手は自分自身をより深く見つめられ、有意義で充実した人生を送れるようになる