意思決定トレーニング (ちくま新書) [Kindle]

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  • 筑摩書房
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感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった!

    意思決定のプロセスが詳細に書かれ過ぎていて、若干マニアックな感もあった(興味ないと読むのがつらい)が、読み飛ばしてエッセンスだけ読んでいくと非常に面白い。

    【標準的な意思決定の方法】
    ①メタ意思決定(重要性、緊急性、必要性、精密性)
    ②問題設定(どのように問題を設定するか)中古車の購入/日常の足をどうするか(中古車?カーシェア?)
    ③選択肢の発見・生成(どこまで情報を集め行動するか)
    ④選択肢の評価(評価基準をどう選ぶか、どう評価するか)
    ⑤選択(選択肢の決定、決定ルールをどう選ぶか)

    【評価の順番】
    どうしても具体的な記述や熱のこもった評価の仕方に接すると、特定の選択肢にほれ込んでしまったりして、冷静に評価できなくる。そのため、具体的な記述を見る前に、自分にとっての評価基準に集中して、まずこちらの意思決定問題を解決することに努める。それからは機械的に計算して選ぶ。そして、その結果にどれほど自信が持てるか確かめるためにウェイトを操作したりして結果の頑健性を確認する。人間の弱さを考慮しながら、合理的な方法を用いて意思決定するには、このように順番や手続を守ることが非常に重要。

    …選択肢の具体的な評価に入る前に、【評価基準の精査】を行う。同一の測定基準を二重三重に使っていないか、評価基準の整理統合ができないか、不足している評価基準はないか、主観的な評価の代わりに客観的基準を使えないか、などを検討。

  • 標準的な意思決定の方法を学べば良いという主張はわかるけれど、中身が煩雑でわかりづらい。もっとバサッと切った著書にできなかったのだろうか。

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著者プロフィール

1958年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。専門は、意思決定・交渉論と医療政策。東京大学法学部卒業、富士銀行(現在のみずほ銀行)、元厚生省勤務の後、ハーバード大学行政大学院で学び、シカゴ大学経営大学院でPh.D取得。シカゴ大学経営大学院助教授やスタンフォード大学研究員などを経て、2001年より現職。そのほか、株式会社キングジム社外取締役、厚生労働省中央社会保険医療協議会委員など。著書に『すぐれた意思決定』(中公文庫)、『意思決定トレーニング』(ちくま新書)、『人生が輝く選択力』(中公新書ラクレ)、『サバイバル決断術』(NHK出版)などがある。

「2018年 『交渉学が君たちの人生を変える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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