深泥丘奇談 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
2.79
  • (0)
  • (3)
  • (7)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 72
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (261ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・顔
    ちちちちちという正体不明のなにか、がとても不気味だった。
    ・丘の向こう
    異形の昆虫めいた何かが、不気味…。それをとても興味深いものとして楽しみに見ている周りの人も不気味。
    ・長引く雨
    人柱…?なのかなんなのか、謎の鳥が不気味
    ・悪霊憑き
    唯一オチがあるというお話。ついていた悪霊は無事に祓われたのだが、死んだ女性。悪霊祓いの男性と過去に恋愛関係にあったために、悪霊を祓ったのちに男性に殺されたという。
    ・サムザムシ
    なんか1番想像できて気持ち悪かった。口の中にカブトムシの幼虫みたいなのを入れられるイメージだろうか。
    ・開けるな
    最後の一文はどういう意味なのだろうか
    ・六山の夜

    ・深泥ヶ丘魔術団
    会長先生が不気味すぎる。
    ・声
    人面猿が庭で鳴いていた?

    今までの館シリーズみたいに、その不気味な何かの正体が明かされることがないし、形容もしがたくそもそもそれがどんなものかもわからないのでずっと不気味で気持ち悪かった。
    続編は進んで読みたいとは思わなかったけれど、正体が明らかになるなら読んでみようかな…

  • ホラーといっても直接的な恐怖ではなく、精神にじわじわ来る気持ち悪さとか不安とか狂気とか、そういうのが垣間見える作品
    作中の謎的なものや正体不明のものは何一つ解明しないし主人公の曖昧な記憶についても何も分からないけど、これはもうそういう世界観の話だと思えば気にならない

  • ショートホラーである。作者解説によるとタイトルにある通り奇談を集めたものと言う事だ。どうも擬音が多く集中できないところもある。ショートということで、どの話も最後は解決せずほっぽり出される感じだ。中に一編これはミステリーじゃないかという物があったが、これも作者解説でミステリー誌に向けて書いたものということだ。

  • 綾辻作品は初読。

    anotherのイメージからホラーかなというイメージがありましたが、読んでみると直接的ではないですがじわじわと不気味さが漂ってくる作品。

    ただこの本は曖昧さゆえに読者を選ぶかと。
    読む人によっては読者に丸投げすぎだろうかと。
    これも作者の意図ではあるかもしれませんが。
    私的にはもうちょっと尖りがほしかった。

    ただ、この作品をとりまく「不気味なモノ」の正体を明らかにしてしまうと拍子抜けしてしまうような気もするのでそのバランスが絶妙なのかなとも思う。


    因果関係なんてない。
    ただそこに不気味さがあるだけ。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綾辻行人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×