なつの遊戯 美術室の秘密 なつの遊戯　美術室の秘密 (BL宣言) [Kindle]

著者 : 恋煩シビト

• 秋水社ORIGINAL

感想・レビュー・書評

[Nゃん子さんの感想 · 2022年7月4日]

３作品入っているが、１話目と２話目はリンクしている。
表題作「なつの遊戯 美術室の秘密」は同じ人を好きな片想い同士の話で、「あきの遊戯 友達だけど肉体関係？」はその好きな人(三角関係の頂点)の視点からの2人の関係を見た話。
2話目を読むと、１話目がだいぶ違って見えてくる。
2人の想い人は、その片想い同士がそれぞれ想い人(自分だけどそれを知らず)を想いながら2人が抱き合っているのを見てしまい、片方の幼なじみをずっと好きだった事を自覚し、もう片方は嫌っていたという事が読み手には分かるが、頂点に向かっていた矢印が底辺で結局は両想いになっていて、そこで何ともやりきれない感覚になった。
こういう複雑な三角関係って胸が痛いけれど、あとを引くようなストーリーは好み。
３話目の成仏できない恋人との話も、結局のところ成仏していない辺り、まだ未練があるという事なのか？
kindle unlimitedにて読了。