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- / ISBN・EAN: 4540179200277
感想・レビュー・書評
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死ぬってことは、ただ死ぬんだ。星になったり、天国で楽しく暮らしたりもしないっていうディディエの台詞が終盤まで頭から離れなかった
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子供の死を境に、二人の価値観の違いが、お互いを遠ざけていく。
最後の女性が自身に描き加えた「アラバマ・モンロー」の文字は、どういう心の表れだったのか。
また、体から抜け出した女性が、最後に耳元でささやいた言葉は何だったのだろうか。
もう一度見直したい映画だ。 -
人は生まれていつか死ぬ。ただそれだけ。
生きるために農作物を育て、うまくいかないときは歌を歌ってやり過ごす。
そうやってナチュラルに、自然と一体になって生きてきたネイティブの思想。
一方、現代では技術がどんどん発達しているのにも関わらず、時に、宗教倫理の問題や政治など様々な邪魔が入ることがある。
例えば現代医療もそのひとつで、宗教や民族間の倫理が問題になったりもする。
人間の進化は人間により阻まれるのだ。
この映画はネイティブの思想を持った男性と、
信仰心があり、明るく、時にヒステリックな今時の女性の、
恋愛とその2人の人生を描いている。
ウエスタンなカウボーイハット、ウエスタンブーツと、
ファンキーなタトゥーが実に対照的であった。
と、同時に二人の熱を帯びた恋愛と、娘の病気、衰弱の様のコントラストもこれまた印象的。
DVDのパッケージからは想像つかないほど、テーマも内容も重かった。
テンポが良いわけでもなく良くも悪くもゆったりとストーリーは流れる。
が、それでも投げ出さずに最後まで観れたのは、
絶えず流れたカントリーミュージックのおかげであると思う。
(私がカントリー好きってのもあるかも)
二人でカントリーを歌ううちに彼女はネイティブの思想に寄り添っていくんだけど
彼がまた頑固で。彼女とぶつかっても一歩も譲らない。
それだけ自分に信念を持ってるといえば聞こえはいいけど、
一緒に生きていくなら、たぶんそれではだめなんだ。
そんな彼ですがラストは彼女に寄り添って終わる。
そこがとても良かった。