イヴ・サンローラン [DVD]

監督 : ジャレル・レスペール 
出演 : ピエール・ニネ  ギヨーム・ガリエンヌ  シャルロット・ルボン 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.25
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本棚登録 : 356
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111247728

感想・レビュー・書評

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  • ピエール・ニネの妖艶な美しさ。
    ポスターを見てヒトメボレ。
    ただ美しいだけじゃなくて、天才の抱えている孤独と退廃もにじみ出ているようなポスターのビジュアルから、映画の内容もしっかりしたものなのだろうという期待があった。
    そして、その期待は裏切られなかった。

    思った以上に、ニネのイヴは美しかった。
    透き通るように美しい白い肌。大きな瞳、長いまつげ。細い首から喉仏にかけてのライン。
    スーツの着こなしも素敵。

    公私にわたるパートナー、ピエール役のギョーム・ガリエンヌも素敵。男性同士のラブシーンがごく自然で、男女のそれと全然変わらない感じに映るのは、演出もさることながら、やっぱりこの二人だから美しく見せられたのかなとも思う。

    イヴを見つめるピエールの眼差しは、いつでも深い慈愛に満ちている。
    イヴが愛人を作って遊び歩いても、ひたらすら献身的に彼を支えるピエールには惚れ惚れしてしまう。
    ピエールがいなかったら、いかにイヴが天才だとはいえ、ビジネスでの成功は難しかっただろう。二人の出会いは運命的なものだったのだなあと思う。

  • wowowで録画視聴。字幕版。
    ちょっと調子の悪い時に観てしまったので途中ウトウトしてしまったのですが、全体の雰囲気は伝わりました。
    若くして成功してしまったデザイナー、イヴ・サンローランのその後の活躍とそれを支えた恋人ピエールを中心とした話。
    イヴを演じたピエール・ニネ(役と役者名が入りくりしてややこしいですが…)はなんともイメージぴったりの繊細な美形ですね。これだと若い頃はいいけれど…と思ったらその後年老いていく様子もうまく変化が付いていて、その辺りは役者といいメイクと言い流石だな…と思いました。
    でもそれ以上に魅力を感じたのはやはりピエールを演じたギヨーム・ガリエンヌ。
    不機嫌なママにメルシィ!の二役にも驚きましたが、凄い美形と言うのではないのに不思議な魅力のある役者ですね。
    大げさな演技をせずとも滲み出る苛立ち、愛情、悲しみ、嫉妬…様々な感情が実にほどよくリアルに伝わってくる。
    複雑な関係性でありながら、二人にとってはこうでしかありえなく、こうあるべきなんだろう…と僅かな切なさをもって見ていたらラストシーンでかなりグッと込み上げるものがありました。
    少し時を置いてもう一度見てみたい気もします。

  • 天才の孤独と悲しみ、商売のできる凡人の、天才に対する愛と羨望。
    若いころのイヴは美と快楽を求め、ピエールはイヴにどちらも提供できないけれど、ただただ場所を作り、ブランドと彼を支えた。
    話としてまとまりにかけるが、まあそれは実話に基づいているのだからしかたない。
    イヴ役の俳優がとても美しい。

  • キレイ…!!!!

  • ポスターが印象的でずっと気になっていたのでやっと観ることができた。フランスの伝記映画。ファッションのことは無教養でも、イヴを演じるピエール・ニネの美しさは必見。「まるで神学生のようだ」と映画の中で評されているように、神経質で、繊細で、病的だけど、天才的なデザイナーを見事に画面に表現する。
    本作はイヴをずっと支えてきた同性のパートナー、ピエール・ベルジェとの関係を焦点にして構成されているが、その献身が実に慎ましい。天才の名のもと、時に危険なほど不安定に、時に輝かしく成功を収めていくイヴに対して、周りに非難されようともすべてはイヴのため一心に尽くし続けていく。それはイヴに成り代わることができない凡庸さゆえかもしれないが、他の誰でもなくイヴを愛しているからできることなのかと思うととても尊い関係のように感じた。イヴもそれを分かっているからゆえに「でも生涯の男は君だ」と言わしめたのかもしれない。時に奔放に、時に裏切られても、二人で歩んできた足跡は唯一無二のものだろう。エンディングの終わり方も少し唐突に感じたが、慎ましく、実に印象的だ。

  • イヴの、イヴ役の美しさと、イヴサンローランのコレクションの数々だけで鳥肌モノ。最後のコレクションはぞわーっとした。美しくて静けさがより美しさを磨き上げていて、ゾッとする。

  • 華やかなショーとイヴの孤独との対比が良かった。
    イヴ・サンローランについての映画を観ると、もっと美に対してどん欲にならなければとか感性を磨こうとか思わせられる。

  • 愛の物語だった。近代から現代へ向かっていく、この時代はいいな。

  • イヴ・サンローランと、その支援者、恋人であるピエール・ベルジェとの関係を題材に物語が進む。見終わった後で、ネットで実際のイヴ・サンローランの写真を見ると、映画の主人公と見た目はそっくりであり、おそらく仕草や性格の特徴も良くトレースされていると思われる。そのような主人公の個性的な仕草が面白い。洋服以外に、劇中の音楽もフランス性なのかとてもおしゃれであった。

  • ピエールに対して「かれを愛してる」「でも生涯の男は君だ」って言ったところ泣ける。
    人と人の関係は、人一人より難しい。

  • 公私共にパートナーだったイブとピエールの長年に渡る波乱の愛の物語。イブサンローランについての知識が皆無だったのでその経歴も興味深いものでしたが、主題はあくまでも二人のラブストーリー。「彼を愛している、でも生涯の男は君だ」深い言葉だと思いました。結局イブの最期を見取り一生を共にしたピエールの深い愛。決して綺麗事では済まされない愛情、憎しみ、嫉妬、献身、依存、全てを全うした二人の愛に涙しました。主演ピエールニネの品のある美しさよ…パートナーを演じたギョームガリエンヌの静かな演技も素晴らしかった!

  • 「彼を愛してる、でも生涯の男は君だ」

    イヴ・サンローランと公私共にパートナーだったピエールを、二人の波乱の愛を中心に描いた映画。
    スキャンダラスではあるけれど、同じくらいストイック。
    主演のピエール・リネがびっくりするくらい美しい…。
    しかしピエールも他の登場人物達も丁寧に描かれていて、誰もが身勝手だけど魅力的。
    美術も良かった。
    ラストが唐突に思えたのが残念。
    それにしてもリネの若さが眩すぎる…老けメイクをしても、肌がピチピチ(笑)。

  • 伝記映画はなかなか難しいんだけど、これも打破できなかったタイプ。かなり内実をぶっちゃけている分好感は持てたし、リアリティがあった。
    コレクションが圧巻で、彼自身もコレクションに生きた人なのだろうな。美術的な側面からはとても良い映画だった。

  • 大好きなイヴ・サンローランの映画ということで公開前からとても期待していました。ウェブ上の評価があまり良くなかったので観るまではどうかなぁと心配していたのですが、個人的には期待していた通りでした。数回のショーのシーンがそれぞれとにかく素晴らしく、毎回イヴがラストに登場するシーンでは、美しくエレガントなその場に居合わせているかのような感動を覚え思わず涙が溢れました。
    また、イヴの病気であったり複雑な人間関係などの人間的な描写も多くあり、ただ美しいだけの映画ではなかったのが良かったです。
    しかしピエールとイヴの関係はなかなか想像していたよりも複雑というかあざといというか。必要であるが故に、傷付けると分かっていてもそうする事でしか繋ぎ止められないというのはさぞ苦しいだろうな、と。
    欲を言えばもう少し晩年の二人についても観たかったですね。若く美しい才能と苦悩に焦点を当てた作品なのでしょうけれど。
    美しくエレガント、繊細で純粋、しかし情熱的で大胆でもある。まさに彼の存在そのものが芸術であるかのような。『ファッションは芸術だ』それを思い知らされる映画でした。

    20141022.wed 劇場視聴
    ☆4.5

  • 請求記号:15D184 (館内視聴のみ)

  • イヴ演じるピール・ニネさんが大変美しく、髪が伸びても髭が生えても何をしても男前でした。

  • 2014年に公開されたイヴ・サンローランさんの映画2作のうち、イヴ・サンローラン財団と長年の公私に渡るパートナーだったピエール・ベルジェさんの協力を得たほうの作品。

    結局のところ、本人と非常に親しく&力のある人間が存命のうちはこういった個人の伝記モノは作らないほうが良いのではないかと思いました。
    もう片方よりはマシといった感じでした。

  • 美しさの暴力
    愛について考えさせられる作品でした

  • 「イヴ・サンローラン」 https://www.imdb.com/title/tt2707858/ … 観た、よかった。物語自体はごく普通の山あり谷ありの伝記仕立てなんだけどとにかく全てが美しくて目の保養。特にショーの場面なんかは没入して見入っちゃう。美しいということは大事だなー。美術館に収蔵されるドレスがあるとは知らなかった(おわり

  • とても細やかで美しい映画です。イヴサンローランが打ち出すモードはもちろんのこと、彼を演じるピエールニネも品性ある美しさに溢れています。
    繊細な彼を支え続けた同性のパートナーも、献身的で、時折一瞬だけ見せる苦悩の表情がまた良いのです。
    フランスは当時から同性愛に対して比較的寛容だったのでしょうか。個人的にはそこが驚きでした。やはり、さすが芸術の都だなと思いました。

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