ゆるすということ (サンマーク文庫) [Kindle]

著者 : ジェラルド・G.ジャンポルスキー 大内博

• サンマーク出版 (2006年6月30日発売)

感想・レビュー・書評

[kekoさんの感想 · 2020年11月15日]

ジェラルド・G. ジャンポルスキー氏は
世界的に有名な精神医学者であり、
全米でミリオンセラーを記録した『愛と怖れ』の著者でもあります。

ゆるしとは何なのでしょうか?　
どのようにゆるせばいいのでしょうか?
ゆるすとどうなるのでしょうか?　


以下　本文より
『私が最も学びたいのは、「ゆるし」です。
この本は、まさにそのために書きました。
私自身のために書いたといっていいかもしれません。
本書を書くことで、裁く気持ちが苦しみをもたらすことを思い出し、
ゆるすことで自由になりたいと思ったのです。
ゆるすとはどういうことか、身にしみてわかる瞬間があります。
そんなとき、ゆるしは自由と幸せと希望をもたらすものだと実感します。』

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ほんのり、心があたたかくなります。

[こまつなさんの感想 · 2022年5月27日]

タイトルに、一瞬、ひるみますが、若干スピリチュアル的な部分もありつつ、本の最後にあるチェックリストで気づかされることが多かったです。

図書館などで、ぜひ手に取って見てみて欲しいです。

誰しも、どうしても許せないこと、の1つや、2つは持って生きていると思います。

が、「許す」ことにより、とらわれを手放して、自分自身が自由になることができるということ、それを実践する際のコツが書かれています。

ザックリ言えば、自分の『自我』との付き合い方のコツを知り、他者や自分自身を許すことにより、とらわれを手放し、自分が幸せになる、ことができる、と説く内容の本です。

[うえけんさんの感想 · 2020年12月26日]

＜感想＞
ややスピリチュアルな雰囲気も感じるが、基本的には自己啓発の本。「ゆるす」という言葉から感じる印象は自己犠牲的で受け身なものだったが、実際に読んでみると異なる感覚を受けた。最近の言葉だと「断捨離」に近いかもしれない。「ゆるす」ことで執着から自由になれる。ネガティブ感情も手放すことができる。「ゆるす」ことを主体的でコントロール可能な行為に昇華させる。
許すことで執着から離れ、ネガティブ感情を断捨離し、忘れることができる。

＜アンダーライン＞
★過去の信念を手放す
★全ての人は愛に満ちているか、恐怖に怯えて愛を求めているかのどちらかと考えるといいでしょう。すると、「他人の行動に善悪の判断を下さずにすみます。」
・ものの見方や自分の信念には過去が投影されている
・ゴミ箱に捨てたのは本当は前の夫ではなく、彼の行動に対する私の怒り
・過去の出来事は必ずまた繰り返される」という思い込み
・何を考え、何を信じるかで人生が決まる
・なぜ許すかというと、自分を過去から自由にするため
・罪悪感を手放す
・犠牲者として振る舞うことをやめれば、簡単にゆるせる
★そろそろ泣くのはやめて、人生を生きるべき
・ゆるしは何より、否定的な思いへのこだわりを手放すステップ
・あなたをゆるします
★「自分を哀れんでも無意味だ」と知る
★心の安らぎだけを目標にする
★「自分を罰するなんて無意味だ」と知る

[luckystarさんの感想 · 2023年6月5日]

ゆるし(手放し)とはエゴに気づくだけでいいのですが、この本ではあまりにエゴを重要視し、あるがままの愛まで迂回しすぎています。
また、エゴをいじくりすぎです。これでは読む人の「変わりたい」「もっと良くなりたい」というエゴをなお活性化するでしょう。

あるがままを受容(＝手放し)するゆるしとは異なり、この教えは重く、ほのかに正しさを香らせ、エゴに対する矯正やコントロールしたいという欲望が感じられます。
わざわざ「恐れ」という概念を際立たせているのは、ほかならぬ著者です。
恐れなど幻想です。自覚すればいいだけの話で、道徳めいた説教など不要です。
「愛」と「恐れ」の二つが存在し、ゆるしによって「愛」を選択するというのはエゴの発想です。
「愛」を選んだ自分がキモチイイでしょうか？

エゴをそのままゆるした時のありのままの愛とは異なり、エゴを巧妙に刺激しているため私は好きになれませんでした。
エゴは「愛」という言葉が好きですね。道徳めいた言葉が人気です。
それはエゴの「善人でありたい(悪役は他者にやらせたい)」という欲求からです。
愛なんて語るもんじゃないです。

読んでみると著者は奇跡のコースの学習者なのですね。(引用文がありましたので)
私は、奇跡のコースは分離の視点だと感じているので波長が合わなかったのは自然なことかもしれません。
眠る前に読むKindleが欲しくオススメに上がってきたこちらを購入したのが読んだきっかけです。
この本との不調和のおかげで一層気づきが深まりました。私のような人もいるでしょう。
ある意味、いま出会うべくして出会った一冊です。

[fussygonさんの感想 · 2020年10月12日]

£4 新品 単行本