8月の家族たち [DVD]

監督 : ジョン・ウェルズ 
出演 : メリル・ストリープ  ジュリア・ロバーツ  ユアン・マクレガー  クリス・クーパー  アビゲイル・ブレスリン  ベネディクト・カンバーバッチ  ジュリエット・ルイス  マーゴ・マーティンデイル  ダーモット・マローニー  ジュリアン・ニコルソン 
  • ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
3.25
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  • (15)
  • (2)
本棚登録 : 186
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4548967172294

感想・レビュー・書評

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  • 結婚40年にはなろうかという夫婦。ある夏の日、夫は自分の時間が欲しいと言って出て行った。ほどなく湖に浮かべたボートから水の中に・・ 妻の妹夫婦と息子、長女夫婦と娘、次女、3女と婚約者が葬式に集まる。葬式のあとの自宅での飲食の席で、残された母の毒舌が始まり、それから参集した者たちの、言葉の応酬が始まる。

    延々続く会話劇。最初はけっこうコミカルな感じなのだが、途中でちょっと会話を聞くのに飽きてきたころ、衝撃の秘密の発露。それをきっかけに、皆は去って行く。演劇的な映画だ。

    メリル・ストリープ演じる母バイオレット。会話から育つ時はとても貧しく、バイオレットは一族で初めて高校に行った。そして、う~ん、恐るべし母さん。何でも知っていたんだね。ただ、アメリカでは子供は大人になったら家をでるのが当たり前の感覚なのかなと思っていたら、バイオレットは長女に「あんたが家を出たのが悪いのよ」と言い、一緒に住むのべきなのだ、というような考えのようだ。これは意外だった。農村地帯だから?

    舞台がオクラホマ州オーセージ平原にある家。とっても暑いところなのだが、果てしなく続く農地にある家には扇風機しかない。役者の演技を堪能する映画か。皆年取った・・

    妻:バイオレット・ウェストン - メリル・ストリープ
    夫:サム・シェパード
    長女:ジュリア・ロバーツ
    長女の夫:ユアン・マクレガー
    長女の娘:アビゲイル・ブレスリン
    二女:ジュリアンヌ・ニコルソン
    三女:ジュリエット・ルイス
    三女の婚約者:ダーモット・マローニー

    バイオレットの妹:マーゴ・マーティンデイル
    その夫:クリス・クーパー
    その子供:ベネディクト・カンバーバッチ

    言葉の応酬劇、という感じが、エリザベス・テイラーの出ていた「バージニア・ウルフなんかこわくない」や「暑いトタン屋根の猫」をちょっと思い浮かべた。

    原作:トレイシー・レッツ(1965年オクラホマ州タルサ生まれ)「8月の家族たち August: Osage County」元々演劇のためのものだった。

    2013アメリカ
    2024.2.21BS1

  • NHK BSシネマで鑑賞。2014年劇場公開。
    家族の物語。罵り合う家族の言葉にしばしば息が詰まる。

    生きることは容易くないし、家族だからうまくいかない。
    互いに一番傷つくことを選んで、罵倒しあう様が始終交わされる。

    極貧の悲惨な生い立ちの中で育った母親バイオレットをメリル・ストリープが演じる。圧巻。精神的不安定さや薬物への依存は人が持つ敵意や攻撃性を際立たせる。

    母が精神的に依存する長女のバーバラをジュリア・ロバーツが演じる。彼女自身も夫婦間や娘との関係性に問題を抱え、母とぶつかる様は容赦ない。

    他の妹アイビーやカレン、バイオレットの妹であるマティ・フェイも自分のなかにある怒りや攻撃性を隠しながら、それぞれ抱える問題が次第に露わになってくる。

    皆、自分を嫌悪している。その自分と折り合うのは難しい。

    罵倒し合う映画の勢いに気圧されてしまい、気鬱になってしまう最後。それぞれの人物が心の底で何に腹を立て、何を本当に欲して手を伸ばしているのか、彼女たちはなぜ他者に敬意respectを持てないのかを考えてみるのが良さそう。

    観終わってすっきりの対極にある作品だけれど、言葉でぶつかり合う人々の心の奥底を考えるのは豊かな時間になりそう。

    製作総指揮はワインスタイン兄弟だったのだなあ。

  • TVにて
    父の失踪,自殺,集まってくる娘たち.メリル・ストリープ演じる母の自己中心で辛辣な言動,罵り合い秘密が露わになり壊れかけていた家族が完全に壊れてしまう.でもまたそれもいいではないか,みんなそれぞれの人生を生きていく.

  • いろいろ問題の多い家族。みんなトゲトゲして怒鳴り合って、耐えられない状況なのだが、つい引き込まれて最後まで見てしまった。大物女優たちの迫真の演技によるものだろう。だが、後味はよくない。

  •  父の失踪によって実家に戻ってきた三人の娘たちとその家族。しかし時間を追うごとに家族のそれぞれの秘密が明らかになっていき…

     家族だから言えること、言えないこと、触れられること、触れられないこと、いろいろあると思いますが、この映画は最終的にすべて触れてしまうという、言ってしまえば地雷のオンパレードとなっています(笑)。

     家族のどことなくギクシャクとした感じが非常によく表れている映画で俳優陣の演技の賜物だと思うのですが、特に嫌われ者の母親を演じるメリル・ストリープの演技はやっぱりすごいです。

     家族への舌鋒の嫌らしさもさることながら、時折見せる弱さの演技も冴えています。

     外国人の演技は言葉がわからないためか、声色でなかなか感情が分かりにくいのですが、メリル・ストリープに関してはそれがなんとなく分かるので、やっぱりすごい女優さんなんだな、と思います。

     話は終始ほろ苦さを残したまま終焉を迎えます。あんなにたくさん集まっていた家族たちがバラバラに帰途につき、大きな家に残されたのは母親とそのお手伝いさんだけ、というのがなんともほろ苦さを感じさせます。

  • メリルって凄いんだなと改めて思わされた作品。。。圧倒的。
    そして家族全員が主役級はのがすごかった。とんでも家族。だけど、だけどメリルがやはり圧倒的。
    リトルチャールズとの異母兄妹ってのが泣けたな、それを知っていた母にも、強さと弱さにも

  • ★3.0

    人生はとても長い。T.Sエリオット

    レンタルでコメディの棚にあってメリル・ストリープとジュリア・ロバーツ主演とか面白そう!というノリで借りたが、これどこで笑えばいいの状態だった(笑)
    wikiにもブラックコメディと書いてあったが、私にユーモアのセンスがないが為にわからなかったのだろうか。

    みんな自分勝手で言いたい放題。
    そこが面白いのだろうが、もうみんな勝手にすればという感想(笑)

  • レンタルで観賞。

    演劇に関しての知識が乏しく、理解できない部分が多かった。

    内容は予告編から想像していたよりもディープなもので、介護問題に直面している私には共感できる部分もあり、非常に複雑な心境で見終えた。
    予告編から軽いコメディものだと思っていました。

  • 2013年 アメリカ映画
    メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、
    2大女優主演。
    アメリカの中西部を舞台に起きる話。

  • 真実を言えばいいものではない。最も相手に応えるように辛辣に話す。結局、みんなバラバラに。

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