ハードラック (講談社文庫) [Kindle]

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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (392ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 仕事を失い、派遣先でもしくじり、どうにもならなくなった男がやむにやまれず、闇サイトを知る。そこで出会ったものと「大きなこと」をしたあげく、犯人に仕立て上げられる。陳腐な出だしに思えたストーリーだったが、途中からテンポアップし、予想外の展開をしていき、一気に最後まで読むことができた。

  • 初めて読んだ作家さんですが、達者ですね。
    そして、うまいだけでなく、登場人物への愛が感じられます。
    500ページくらい文庫であったけど、一気読みだった。
    ほんとの犯人探しは、ちょっと冗長だったかな。
    他の作品も読んでみたい。

  • 部屋も仕事も失った仁は闇の掲示板で「大きなこと」を一緒にする仲間を募るが、殺人犯の汚名をきせられてしまう。驚愕の真犯人は?二五歳にもなって日雇い仕事すら失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜ俺を嵌めた? 信じられるのは誰なんだ? 手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。

  • 人生をやり直すために闇サイトで知った押し込み強盗のつもりが殺人の容疑者に!
    設定はありきたりだが、ストーリー展開はスピード感があって良い。最後の種明かしも合格点。

  • 2018/10/4 Amazonより江戸川乱歩賞作家フェアにて30%OFFでDL購入。
    2023/3/13〜3/15

    2年ぶりの薬丸作品。
    母が再婚して同い年の優秀な兄弟ができてしまった江原仁。家に居づらくなり、東京に出たが、まともな仕事につけず、とうとう住む家までなくなってしまった。どうしようもなくなった仁は闇の掲示板で仲間を募り、軽井沢で強盗に入ることに。踏み込んだものの、誰かに襲われ、気づいたら、外に倒れていて、目の前の家が炎上していた。自分を嵌めたのは誰か。警察から逃げながらの真犯人探しが始まる。
    薬丸さんらしい、ヘビーな家庭環境が生み出す悲劇。途中で大体想像がついたが、面白かった。終わり方も素晴らしい。

  • 社会派ミステリー作家だと思うけどこの人。でもこれはハードボイルドな感じで、いい意味でふつうに冒険ミステリーだった。最後の以外は展開は読めなかったので普通に驚かされた。おもしろかった。

  • サクサク。サクサク。とにかくあっと言う間に読了。
    全体的に暗い内容で、結末はかなりハード。
    闇サイトと犯罪。

  • この人のこれまでの作品には、今一つもの足りなさを感じていたが、これはいいと思った。奇をてらったような内容はなく、むしろ地味な作品だと思うけれど、これまでにないような深みがあると感じた。ミステリーとしての意外性もそこそこあるし、楽しめる作品になっていると思う。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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