P 1,209
適切な語句をいくら選んでも,また一つ一つの文がいくら正確で読みやすくても,文章全体のバランスが崩れていては意味がありません.
メモ粘土細工といってること
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バランスが取れている文章とは,必要なものが過不足なく書かれている文章の
メモMECE
P 1,227
木を見るのではなく森を見る視点,
メモビジネスでは鳥野目、むしのめ
P 1,248
文章に必要な要素を決めるのは著者ですが,何が必要な要素なのかという判断には読者の視点が必要です.
P 1,257
どの部分を長くすべきかは,文章の性質と想定読者によって違います.
P 1,261
長さのバランス──すなわち,何を長く書いて何を短く書くかには,著者が「文章全体」と「想定読者」のことをどう考えているかが直接反映さ
P 1,285
文章に誤読への耐性を持たせるには,多少の 冗長性 を入れることが必要になります.
P 1,297
冗長性を入れる別の例を示します.文章の中でAからBへと話題が移る箇所に「これでAの話題は終わり,次にBの話題に移ります」という 繫 ぎの文 を書くのです.
P 1,306
適度な冗長性が入っている文章は読んでいて心地よいものです.なぜなら,読者は自分が正しく読んでいるという確信を持って読み進められるからです.
P 1,309
実は,文章を書くときの技法の多くは,誤読への耐性をつけるためにあります.たとえば次のような技法です. ●文章全体で一貫した用語を使う. ●図のキャプションに使う語句と,文章内で使う語句を一致させる. ●「成り立つ例」と「成り立たない例」の両方を入れる.
P 1,318
て, 品質のバランス を整えましょう.それは,書いたばかりの箇所と念入りに推敲された箇所とが一つの文章に混在しないように心がけること
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文章には品質があります.書いた直後の文章は荒削りで品質が低く,何度も推敲して書き直すと品質が高くなります.文章の品質が全体で均一になっている文章を,品質のバランスが取れた文章といいます.
P 1,325
まんべんなく読む(ローラー作戦) ●観点を変えて繰り返し読む(フェーズ作戦) ●修正箇所を念入りに読む(メリハリ作戦)
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文章全体を まんべんなく読む ようにすれば,品質のバランスが整う
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読むときの観点を毎回変えて,何度もローラーを転がすのがいいでしょう.
P 1,350
フェーズ作戦のいいところは,フェーズを経るごとに文章全体が読みやすくなるため,著者の推敲作業が次第にスピードアップする点です. フェーズ作戦は複数人でのレビューを行うときに特に効果的です.「
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本などの長い文章の場合,各章がどのフェーズまで進んだかを管理する表を作るのも一法です.
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読む箇所と読まない箇所があった方が品質のバランスが整うこともあるのです.
P 1,361
ます.大切なのは,大量の修正をした際に この箇所の品質が低くなったと意識する こと
P 1,362
推敲しているうちに誤読しやすい箇所・難解な箇所・重要な箇所に気づくことがあります.その箇所も時間を掛けて読み返す必要があるでしょう.この場合には この箇所の品質を特に高くすべきだと意識する ことになります.
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Webページの場合は,たとえ誤りがあっても容易に修正できますから,つい「 いつでも修正できるからもう終わりにしよう」と考えたくなります.しかし,このような気の緩みは大敵です.
DCPA考えちゃう