営業部はバカなのか(新潮新書) [Kindle]

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  • 営業部門の仕事と言うと
    ”セールス活動を通して、目標の受注金額を達成すること”
    というイメージがあります。

    しかし本書では
    営業部がセールスのことだけを考えていたのでは話にならない、
    と言います。

    本日ご紹介する本は、
    企業にとって本来あるべき
    営業の役割を紹介した1冊。

    ポイントは
    「 イノベーションとマーケティング」

    企業が本来価値を生む機能は、
    イノベーションとマーケティングでそれ以外はコスト。

    そして、営業活動は
     ①新しい価値作り
     ②ブランド構築(市場とのコミュニケーション)
     ③セールス活動(個別顧客とのコミュニケーション)
    の3つ。

    つまり、営業の仕事は、単なるセールス活動ではなく、ほぼ企業活動そのもの。


    「新規顧客獲得活動」

    新規顧客獲得活動は、既存顧客対応に比べると
    手間がかかる割になかなか成果がでないため、効率が悪いもの。

    しかし、新規顧客獲得活動こそ、マーケティング活動への道。
    目の前の効率が悪いことにも継続して取り組まないと、
    長期で考えた場合、結局効率が悪いことになります。


    「顧客価値創造」

    顧客価値の創造こそが、会社が取り組むべき最大の課題。

    そして、顧客価値創造力は
     ①競合に比べて選ばれる理由作り
     ②個客の利用シーンに合わせる力
    が重要。

    つまり、顧客に一番近い営業がいちばん付けられる力です。


    企業活動の要は営業にあること、
    営業が本当にやるべき仕事を、
    改めて考えさせられる1冊です。
    ぜひ、読んでみてください。

    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    その会社で誰に力があるか、次に誰が偉くなるかよく見とかなあかん
    マーケティングの目的はセールスの必要をなくすこと
    本当に情報が集まっているところは、顧客と対面する営業部のはず
    小さな実験をやる組織的な余裕があるか、またそれを許す空気があるか
    平凡なルーティンワークを徹底する習慣はあるか
    ビジネスは、圧倒的な手数から多くのもが生まれる
    個別顧客対応力=課題の明確化+解決力
    新規顧客開拓力=出会い設計力+人間関係構築力
    営業部がセールスのことだけを考えていたのでは話にならない
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1章 営業部はなぜバカにされるのか
    第2章 ものが売れる瞬間とは
    第3章 おたくの営業はこのままで大丈夫か
    第4章 営業力は誰が伸ばすものか
    第5章 総力戦を戦える組織とは
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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著者プロフィール

東京工業大学大学院特任教授。東北大学未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授。1985年神戸大学経営学部卒業後、株式会社リクルート入社。通信、採用・教育、大学やスクール広報などの分野で営業の最前線で活躍。採用・教育事業の大手営業責任者、大学やスクール広報事業の中部関西地区責任者を担当後、2005年日本テレコム(現ソフトバンク)に転身し、執行役員法人営業本部長、音声事業本部長などを歴任。その後、モバイルコンビニ株式会社社長、丸善株式会社執行役員、フライシュマン・ヒラード・ジャパン株式会社VPなどを経て、現在に至る。営業幹部(役員や部長)や営業リーダーの教育の第一人者であり、営業イノベーションなどの分野でも、研修やコンサル、パーソナルコーチなどに多くの実績を持つ。特に優れた営業戦略・戦術を導く「北澤モデル」は多くの企業で活用されている。著書に『営業部はバカなのか』『「場当たり的」が会社を潰す』(新潮新書)、『優れた営業リーダーの教科書』(東洋経済新報社)、『営業力100本ノック』『サラリーマン人生100本ノックプロとして働くためのトレーニング』(日本経済新聞出版社)などがある。

「2022年 『日本で唯一!MBAクラスの「営業」の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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