- Amazon.co.jp ・電子書籍 (153ページ)
感想・レビュー・書評
-
営業部門の仕事と言うと
”セールス活動を通して、目標の受注金額を達成すること”
というイメージがあります。
しかし本書では
営業部がセールスのことだけを考えていたのでは話にならない、
と言います。
本日ご紹介する本は、
企業にとって本来あるべき
営業の役割を紹介した1冊。
ポイントは
「 イノベーションとマーケティング」
企業が本来価値を生む機能は、
イノベーションとマーケティングでそれ以外はコスト。
そして、営業活動は
①新しい価値作り
②ブランド構築(市場とのコミュニケーション)
③セールス活動(個別顧客とのコミュニケーション)
の3つ。
つまり、営業の仕事は、単なるセールス活動ではなく、ほぼ企業活動そのもの。
「新規顧客獲得活動」
新規顧客獲得活動は、既存顧客対応に比べると
手間がかかる割になかなか成果がでないため、効率が悪いもの。
しかし、新規顧客獲得活動こそ、マーケティング活動への道。
目の前の効率が悪いことにも継続して取り組まないと、
長期で考えた場合、結局効率が悪いことになります。
「顧客価値創造」
顧客価値の創造こそが、会社が取り組むべき最大の課題。
そして、顧客価値創造力は
①競合に比べて選ばれる理由作り
②個客の利用シーンに合わせる力
が重要。
つまり、顧客に一番近い営業がいちばん付けられる力です。
企業活動の要は営業にあること、
営業が本当にやるべき仕事を、
改めて考えさせられる1冊です。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その会社で誰に力があるか、次に誰が偉くなるかよく見とかなあかん
マーケティングの目的はセールスの必要をなくすこと
本当に情報が集まっているところは、顧客と対面する営業部のはず
小さな実験をやる組織的な余裕があるか、またそれを許す空気があるか
平凡なルーティンワークを徹底する習慣はあるか
ビジネスは、圧倒的な手数から多くのもが生まれる
個別顧客対応力=課題の明確化+解決力
新規顧客開拓力=出会い設計力+人間関係構築力
営業部がセールスのことだけを考えていたのでは話にならない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次◆
第1章 営業部はなぜバカにされるのか
第2章 ものが売れる瞬間とは
第3章 おたくの営業はこのままで大丈夫か
第4章 営業力は誰が伸ばすものか
第5章 総力戦を戦える組織とは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━詳細をみるコメント0件をすべて表示