- Amazon.co.jp ・電子書籍 (309ページ)
感想・レビュー・書評
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大貴族の令嬢メアリは思い出す。
ここが前世でプレイしていた乙女ゲームの世界で、自分はヒロインの恋を邪魔する悪役令嬢だということを……
だったら目指せ没落!とはりきるけれど、なぜかヒロインになつかれて!?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自己「掲示欲」でなく「顕示」では
「抑制力」でなく「強制力」では
とか細かい単語が気にならないほど文章が酷い
言いたいことはわかるがまったく表現できていない -
"「お嬢、正直に答えてください。なんで悪役をやろうなんて考えてるんですか」
「そんなの、私がメアリ・アルバートだからに決まってるじゃない。悪役を貫いて没落するのが決まりよ」
「いいや、貴女はそんな簡単な理由で動く人じゃないし、悪役なんて柄じゃないでしょ」
「あら、私が悪事の似合わない聖女ってことかしら」
「いいえ、まったく、微塵も、これっぽっちもそんなこと思ってませんけど」
「ぜ、全否定!!」
もう少しフォローしなさいよ!と訴えるメアリに、対してアディが再び咳払いをした。わざとらしいその咳払いは「冗談では誤魔化されません」とでも言いたいのだろう。それを理解し、メアリが観念したかのように溜息をついた。普段ならば後ろ暗いことがあっても二、三の冗談めいたやりとりで誤魔化せるものの、どうやら今日のアディはそれを許してくれないらしい。
ならば正直に話そうかと、メアリが一呼吸置くように紅茶を一口含んだ。コクンと飲み干せば程よい甘みと果物の香りが口内に広がり、長丁場になるであろう喉を潤してくれる。
「そこまで言うなら教えてあげる。悪役令嬢なんて、元々興味なかったのよ」
そう呟くように話すメアリの言葉に、アディがやはりと言いたげに頷いた。"
web漫画が面白かったので勢いで原作を買った。小説の方は漫画ほどアディの表情は描かれてないのね。
前世の記憶、その記憶を持つ前世の自分も、その記憶の中にあるゲームの中のメアリという自分も、今の自分じゃない、という考え方が好き……。
寧ろその記憶という知識を使って今の自分のために活用するために、ゲームの中の悪役令嬢らしさをなぞろうと動こうとしてるのが良い……そしてそれがお決まりのごとく華麗に空回るのも面白い。ここで親身になれるほど清い精神の持ち主じゃないと言いながらも、最後に選ぶのが相手のための行動というね、根が良すぎるね。
読むときに悪役令嬢の役側に囚われすぎてたけどメアリの目指すところはすでにタイトルで明らかになってたんですよね……ね……。
この舞台設定でそんな単語や物が登場する?みたいな場面はちょくちょくあったけど、元が現世の乙女ゲーだと思えば……まあそんなものなのかな……。
最後、悪役令嬢メアリの特徴ともいえる銀髪のカールが緩むのは、ゲームと異なる展開を世界が受け入れたって意味合いかな。
今巻は結局パトリックとアリシアの仲人で終わったけど、アディがメアリ以外にバレバレな心情を振り撒きまくってたので次が楽しみ。
馬車の件良かった。
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