厭魅の如き憑くもの 刀城言耶シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • いや〜やっぱりいいですね〜閉鎖的な村!
    大好き!!登場してくる村の怪しい人々!大好き!村に伝わるほんとにあった怖い話!ほん怖っっ!
    たまりません♪───O(≧∇≦)O────♪
    いやぁぁ何度、鳥肌立った事か(´;ω;`)
    そして圧巻の500ページっっ!
    自分は見た瞬間びびった、でもねこれめっちゃ
    面白い作品なんでページを、めくるたびに
    沼に引き込まれてしまう感じに陥ります。だからなんだかんだで読み終わってしまうんです!!
    ホラー要素から始まり、次にミステリー要素をぶち込まれ、交互に話が展開していきます。
    でも共通して言えるのがまーじーこえぇぇ〜
    正直、所々で、小難しい話がありますがっっ!
    皆さん!その分返ってきます!ミステリー小説の醍醐味と言えば主人公の事件の謎解きです!
    もう〜ね!一言で言えば圧巻!すげーっす!自分はガチ推理をしていたため、終始マジか⁉︎を連呼してました!で最後にやられたーって叫んでしまいました(T . T)
    いや〜今回のクライマックスの謎解きはすごかったー笑笑、あ!実はまだ、、、、、やめておこう。
    気になった方は是非読んでください。(゚∀゚)
    おすすめ10選ラスト飾るには素晴らしい作品でした。おかげさまで部屋の中には何も残ってないんですよ、、いや、実は1つだけあるんです。
    読書生活を始めて1つだけ壊せなかったもの
    、、、、、そう、本棚です。コイツだけはぶっ壊せ無かった!(´;ω;`)
    それは何故かと言うと、自分はこのおすすめ10選をゴールだと思ってませんっ!!
    スタートだと思っています!否!スタートだ!
    これからこの何も入っていない本棚にこれから出会う。素晴らしい作品を、しまいたいと思います!長々となりましたが小説ってめっちゃ面白いですね!!
    どーもありがとうございます(´⊙ω⊙`)
    しゃー!本を買いに行くどーー!

  • 緻密に描かれる地形や家系図、単語の数々にとまどいはしたものの、慣れてきた中盤以降はすらすらと読めた。「神の視点」のトリックには、ミステリー的な驚きの他、ホラー的な怖さ(あのときもあのときも見られていたのか…)もあって本当にぞくっとした。
    強いて言うなら過去の神隠しについてももっと詳細が知りたかった…!

  • シリーズ①山深い村で対立する2つの旧家、憑き物筋の家系、神隠し、祀られるカカシ様。美味しい要素が詰まった中で起きる連続殺人。その因習などがなかなかのページ数を割かれていて読むのが大変だったけど、最後まで読むとこのページ数に納得。面白い仕掛けだった。このシリーズ、昔に一作だけ読んだけど、さて、どの作品だったか…

  • でしゃばりすぎないのがいい!控えめが素敵!

  • この小説最大の仕掛けである「実は作者は殆ど元の資料に手を触れていなかった」はあんまり上手くいってない。こんな丁寧な日記を書く者はいないし、"神の視点"の言葉遊びも最初に「これで登場人物の心理も描写できる」としているのでかなりアンフェアな記述だと思う。それを自慢げに解説するのも言耶の思考パターンとしては無理があるし作意を感じざるを得ない。 ただ理解を求める推理と不理解を求めるホラーの融和点として、幾度も推理を間違え試行錯誤する探偵を置いたのは効果的で、怪奇譚としての怖さは感じられた。

  •  ホラーと本格ミステリーを融合させたとして名高い、刀城言耶シリーズの第1作。シリーズ最高傑作とされている第3作「首無の如き祟るもの」と比べると、ホラー要素では優れていて、本格モノとしては劣っている。
     憑き物筋の黒の家と白の家の対立、神隠しのように消える子どもたち、村人を監視するように各地に掲げられる不気味なカカシ様…。そこで起きる連続殺人! 実に興味を引く設定なのだが・・・。
     まずもって、読みにくい。登場人物が複雑すぎるうえに、山や家、家の中の位置・配置関係がよく分からない。同じ読み方の親戚たちもいて、どれがどれかがわからない。記述も、何通りもあって・・・。リーダビリティの低さは、減点すべきところかもしれない。
     しかし、戦後まもないド田舎の、因習残る村の、その禍々しい雰囲気。後ろからつけてくる気配、足音、振り返ると…、という恐怖! この筆運びは楽しめた。ホラーとしては良い。ただ、納得いかない最大の点は、ホラーか本格か、まさにそのはざまのところにある。総合的にみて、第3作を90点とすると、これは65点くらいだろうか。

  • ホラー短編集が良かったのでこちらにも手を付けてみたが、うーん、ホラー的な描写は怖くてさすがだと思ったが、ミステリとしては中途半端かな…?
    情景描写がわかりづらくて目が滑るし(祭壇の大きさの描写で「五分の三」とか細かすぎる数字が出てきて笑った)、屋外の描写は村の全体図があるからまだ良かったが、家の内部はその時関係ある部屋の近辺しか図が出てこないから位置関係がよくわからないまま読み進めてしまった。
    各キャラの描写があまり十分でないまま話が進むから、誰が被害者になっても犯人になっても意外性や衝撃がない。他の人物が過去のいきさつや関係性を語っている割合が多くて、実際に各キャラが登場するシーンが少ないんだよな。
    双子ネタもだいたいパターンが出尽くしているからどんな真相になってもあまり意外性がないし。
    誰視点かわからない章が実は真犯人視点だったという叙述トリックも、紗霧の章との文体の類似を作中で指摘していたが、そもそも刀城の取材ノートも漣三郎の記録も全部同じような文体だから全然ぴんとこなかった。
    そういえば、黒子の正体が聯太郎でなかったなら、結局聯太郎は失踪したままなのかな?他の神隠しについては一応の説明をつけたのにこの件は中途半端なままなような。祠が消えた点についてはラストで解釈を試みているが、聯太郎の行方については何も言及していなかったと思う…。
    あと黒子の正体も、蓮次郎か?聯太郎か?とどきどきさせておいて結局どっちでもなく、その後は大して触れられずスルーというのも拍子抜けだった。
    両家の祀っている神様の関係性も、もともと違いがよくわかっていなかったので、色々と推理して最終的に「実は同じものだった」と言われてもぴんとこなかったし、事件の真相にもあんまり関係なかった気がするし…。
    刀城のキャラは好感度高くてシリーズものの主人公としては魅力的かなと思うが、このシリーズの続きに手を付けるかどうかは保留だな。とりあえず他のホラーを読もう。

  • オカルトとミステリの融合。
    村の風習的な物は金田一っぽい感じだけど、オカルト部分は京極みたいな感じかな。
    尤も、京極は全て論理で片付き不思議な事など何もないと言うのに対して、こっちは多少のオカルト部分は許容みたいな感じだったり。
    まあ、実際はそれは偶然だったり思い込みだったりはするんだけど。
    かなり詰め込んだ感じでちょっと重すぎたんだけど、シリーズ的には楽しそうでこれから楽しみ。

  • シリーズ初読み
    うーん…次に期待かな(あと2冊買ってある)
    私はキンドルで読んだんだけど、
    書籍で読めばよかったと後悔。
    前に戻って確認したくなるシーン多数

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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