三酔人経綸問答 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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  • 南海先生、洋学紳士君、豪傑君の3人が酒の席で日本は対外的にどういった政策を進めていけば良いのかを論議する明治時代の古典的名著です。洋学紳士君は自由・平等を重んじ軍備を廃するべきと主張しますが、これに対して豪傑君は他国に侵略を許さぬよう更に軍拡してより強い国を目指すべきと主張します。それぞれに一理あるとともに問題があると南海先生は指摘します。先生は、国民の知性やレベルにあった政策をし、急進せず漸進的に進歩させていくのが良いといって締め括ります。
    対話形式の読み物なのですが、各人の演説中に他所の席から野次が飛んできたりする演出があったりとユーモラスな一面もあり面白かったです。楽しく読める政治論議です。

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著者プロフィール

1847年、高知県生まれ。思想家。フランス留学後、仏学塾をひらき、新たな教育や自由民権思想の啓蒙につとめた。門下に幸徳秋水がいる。著作に『三酔人経綸問答』があるほか、訳書に『民約訳解』がある。1901年、没。

「2021年 『三酔人経綸問答 ビギナーズ 日本の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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