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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (174ページ)
感想・レビュー・書評
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古い小箱に入っていた銀の匙をきっかけに筆者の幼い日々のあれこれを成長に沿って情景豊かに綴っている。私の幼い頃を思っても、退屈な毎日と嫌な出来事とと、ろくな思い出はない。筆者が特別な人だったんだろうか。多分そうではなく、何の変哲もない日々、目を逸らしたくなるような出来事をも豊かに受け止め、文学へと昇華することが出来た人なのだろうと思った。
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面白いとか面白くないとか、そういった評価はそぐわない気がする一冊。
ストーリーには起承転結がなく、ただ真摯に一人の少年の視点で情景が描写されていきます。
自分が生きてきた昭和平成からはずっと昔の関東地方。
なのに、なぜか懐かしいような切ないような想いが湧いてくるのは日本人の血なのでしょうかね。
恐らく20代の自分なら読みきらなかったかな。
もう少し年をとったら、もう一度読んでみたい。
ありふれた日常の、世界の美しさと尊さを今よりもっと実感できそうな気がします。
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