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感想・レビュー・書評
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かつて本気で野球に打ち込んでいた、春日部南の15番の少年と、戸田荒川の18番の少女。と、その少女の応援に来て15番の少年のファンになった主人公の少女の物語。
おぉ……タイトルに微妙に絡まない主人公……。
以前から気になっていた相田裕さんの作品。
「勇気あるものより散れ」から遡る形で読んでみました。
壮大な目的や事件のない、高校の生徒会の、緩い日常物。
でありながら、地に足の着いた、何もないけど同時に色々ある学園生活の物語という印象。
学園生活の日常描写が良いですね。
「生徒会役員」という物語では強キャラ的な肩書ですが、本作では完全に裏方で、その仕事ぶりの認知度は低い。
企画書を作成し、予想される反対意見への対策をまとめ、根回しも怠らない。
非常に地に足の着いた、そして地道な活動です。
その成果がアイスの自販機の導入。
キャラクターの背景にヘビーなものが控えているものの、大きなドラマがない、しかし学生にだって色々やることが詰まっているんだぞ、と実存感を感じさせる世界観です。
タイトルに主人公が含まれていないし、本巻で主人公が志す思いもふわっとしているしで、現時点ではどこへ向かう作品なのか読めません。
しかし、趣味物や異世界系でディティールに凝る作品は多くあるものの、本気度がほどほどの生徒会でこの描写なのがちょっと特異な作品のように思えて、期待です。 -
生徒会活動をここまで本気でやる漫画もはじめて。だいたいゆるーいロリキャラがだらだらしているイメージだったので。